不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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僕は今日の演奏会を評価するけれど・・・・ヴッパタール交響楽団来日公演

地味な公演、だけれど、僕は上岡さんが好きなので。

西宮 兵庫県立文化センターKOBELCO大ホール
ヴッパタール交響楽団 来日公演
上岡敏之指揮 ヴッパタール交響楽団
ワーグナー:序曲「ファウスト」
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ワーグナー:「ニーベルングの指輪」ハイライト

指輪からのハイライトは、

ワルハラ場への神々の入場~ワルキューレの騎行~ヴォータンのわかれと魔の炎の音楽~森のささやき~ジークフリートのラインへの旅~ジークフリートの死と葬送行進曲

という順番でした。

実のところ、2007年に横浜で偶然にも出会うことが出来た、上岡さんとこの交響楽団のペア、今回もここでまたご一緒出来るのも、偶然と言えば偶然。というのも、今日、高校時代の友人と神戸で会う約束が急に決まり、それならばそれまでの時間、途中の西宮でこのコンサートがあるのなら・・・・と行くのを決めた、と言うのが本当なんですよね。最初から行こう、と思っていたわけではないんです。

でも、僕の頭の中には、上岡さんのワーグナーとはどんなものなのだろうか?という興味があったことは確か。そうでなければ、わざわざ来ようとは思わないですよね(笑)。

会場に当日券で入ってみると、入りははっきり言って良くない。7割がやっと、という感じ。無名のドイツオケの関西公演、まあ仕方のないところでありましょう。でも、僕のとなりの隣には小石忠男氏が座っていたし、休憩時間には、ロビーに飯守泰次郎さんの姿を認めたり、とかなりの関西のコアなクラシックファンがやってきていたのは事実、だと思います。

しかもこのプログラム・・・さらに、やってくる人は限られるだろうなあ・・・・とも、思っていたのだが、実は最近発売されたこのペアのCDの内容と全く同じであることを発見して、とどのつまり営業ツアー・プログラムだったんだなあということを思い知らされ、ホントのことを言えばぐすたふ君としてはがっかりだったりしたんですけどね。欲を言えば営業でないプログラムで聴きたかった、と思うけれど、それは、このクラシックの商業主義的状況の下では致し方のないことなのかもしれませぬ。

で、実際の演奏はといえば・・・やはり、上岡さんの魅力、僕は聴かせてもらって良かった、というのがホントです。長い長いフレージングの妙、そしてこれまでのどの演奏からも聴かれなかったような独特なアゴーギグ。フレージングの妙味は、「ヴォータン」の中、それこそ一体どこまで続くのだろう、というほどの長さで維持され、その何とも言えない味わい。そして、独特のアゴーギグは、「ワルキューレ」での、え?こんなに早くやるの?というテンポ設定の中で、ううううむと思わされる独特の面白さを生む。このアゴーギグの妙は、アンコールの「エロイカ」からの葬送行進曲でも面目躍如。なんともかんとも「上岡節」炸裂、でありますね。

いずれにしろ、どれを取って見ても「巨匠」然としたスタイルは一貫していて、上岡さんのこの独特な棒をそれこを「献身的」に音にするオケにも感心。決して巧いオケではないのだけれど(それこそ、簡単にほころびを見せますもの)、しっかりしたバスを基礎に「キチンと」音を鳴らすこのオケの姿勢、前回もそうだったけれど、非常に好感が持てます。

だから、通して聴いたとき、名演か?と尋ねられれば、否、と言わざるを得ない公演だったとは思うけれど、こういう営みが日本人とドイツのオケとによって、当のヨーロッパで粛々と為されている、そのことの尊さを非常に思わされた、それが一番だったかもしれないと思います。

上岡さん、関西にはこれが初のお目見え。関西の聴衆、いったいどう聴いたのか・・・・横浜でも聴いたことのあるぐすたふ君としては、できれば今日の公演を聴いた人の率直な感想を聴かせてもらいたいものではありまする。
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コメント


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私も聴きに行きました。
上岡さん大好きです(^-^)(ちなみに大阪在住です)
私はN響第九で初めて上岡さんを知り、その後の来日客演は
ほぼ全曲オペラも含めて聴いております(~_~)

発売されたCDを営業にのせられ"^_^"早々と聴いてコンサートに
臨みましたが、まったく、別物でした。
やはり上岡さんは実演が素晴らしい。
ご本人もずっと録音には積極的でありませんでしたし・・。
ダイナミックな指揮ぶりがとかく話題になりがちですが、
ゲネラルパウゼの長さと、ピアニッシモの繊細さ・・
どの【曲】も上岡さんが振るとドラマティックな【歌】になる。
と私は思っています。今回のワーグナーも思いっきり歌っていたように感じました・・・。
私はまたまた、上岡マジックにやられてしまいました・・。

名古屋の”エロイカ”も凄かったですよ。驚きの連続でした。
あとは松本のチャイコフスキー、これが一番楽しみです。

最後に、せん越ですが、上岡さん関西初とは、ヴッパータール響と一緒にということですよね?客演では2009年1月に読響とシンフォニーホールにいらっしゃってます(~_~)



あか | URL | 2010-10-10(Sun)03:45 [編集]


Re: タイトルなし

あかさん、おはようザいます。はじめまして。夜も遅くに書いた拙記事に早速コメントいただき、恐縮です。

> 発売されたCDを営業にのせられ"^_^"早々と聴いてコンサートに
> 臨みましたが、まったく、別物でした。
> やはり上岡さんは実演が素晴らしい。

そうでしたか。サイン会につられて、CDを買わなくて良かったです(笑)。

> ゲネラルパウゼの長さと、ピアニッシモの繊細さ・・
> どの【曲】も上岡さんが振るとドラマティックな【歌】になる。
> と私は思っています。今回のワーグナーも思いっきり歌っていたように感じました・・・。

記事の中には「フレージング」という言葉で私も書いていますが、この人の魅力はこの「歌謡性」だと思います。全く、仰る通りだと思います。CDにすると、どうしてもこの「息遣い」が飛んでしまう・・・・上岡さん、録音に積極的でないのは、ここらへんのことをご自身もよおくわかっておられるからでしょう。

> 名古屋の”エロイカ”も凄かったですよ。驚きの連続でした。

今回、アンコールで2楽章を聴いて、ぶっ飛びました。ピリオドでもなく、コンサバでもない。こんな演奏、聴いたことがないです。違う曲でしたよね。

> あとは松本のチャイコフスキー、これが一番楽しみです。

これも、何が飛び出すんでしょうねえ。普通のチャイコフスキーにはなりそうにもない、と予想しますが。

> 最後に、せん越ですが、上岡さん関西初とは、ヴッパータール響と一緒にということですよね?客演では2009年1月に読響とシンフォニーホールにいらっしゃってます(~_~)

それは浅学にして知りませんでした(汗)。ご指摘ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。また遊びに来てください。

ぐすたふ369 | URL | 2010-10-10(Sun)08:13 [編集]


僕も上岡ファン

ぐすたふさんこんにちは。上岡さんの歌、僕も好きです。僕の聴いたのはヴッパタール交響楽団とのブルックナー7番(ぐすたふさんが横浜で聴かれた公演を聴きに行き、ブラボーを叫びまくっていたヒトです)、それと今年、日フィルを振ったメンデルスゾーンの宗教改革。ロマン的な歌いまわしに、日フィルは充分についていけない感じでしたが、それをものともせず(^^)ご自分の歌を歌っている上岡さん、とてもすてきでした。18日にサントリーでマーラー5番をやるのを聴きにいく予定です。

じゃく | URL | 2010-10-10(Sun)17:01 [編集]


Re: 僕も上岡ファン

じゃくさん、こんばんは。

> ぐすたふさんこんにちは。上岡さんの歌、僕も好きです。僕の聴いたのはヴッパタール交響楽団とのブルックナー7番(ぐすたふさんが横浜で聴かれた公演を聴きに行き、ブラボーを叫びまくっていたヒトです)

あのブルックナーはすごかったですよねえ・・・・空前絶後。それに比べれば、ずっと今回は「まとも」の範疇(笑)だったと思いますが、それでもかなり「個性的」だなあ、とは思いました。この「上岡節」、癖になると病みつきになりますね。

>サントリーでマーラー5番をやるのを聴きにいく予定です。

いいなあ!!また、記事、楽しみにしていますね。

ぐすたふ369 | URL | 2010-10-10(Sun)20:02 [編集]


ぐすたふさま こんばんは

ぐすたふさまの横浜・上岡・ブルックナーのレポートを読んで、じつは、これは一度きかにゃならん、と思っていたものでして、ネットでも結構見られたのですが、あかさまご紹介のシンフォニーホールの放送が、実は読売テレビでありまして、そこで一通り見た、聞いたという次第でした。

ところでニーベルンク抜粋の後にエロイカを持ってきましたか。うーむ、上岡さん、深いところでヴァークナーの想像の秘密とベートーフェンの関係を知っているかもしれませんねえ。ジィークフリートの葬送の下敷きがそれなんですから。

古都百話 | URL | 2010-10-11(Mon)01:03 [編集]


Re: タイトルなし

京都百科様、おはようございます

> ところでニーベルンク抜粋の後にエロイカを持ってきましたか。うーむ、上岡さん、深いところでヴァークナーの想像の秘密とベートーフェンの関係を知っているかもしれませんねえ。ジィークフリートの葬送の下敷きがそれなんですから。

それはすごく感じました。四分音符 MM=60のテンポではじめられたエロイカ、最初何の曲だったか、さっぱりわからなかったくらいの「行進曲」。そこにあるのは、まるで「ワーグナー編曲」のごとき音楽だったですもの。これほど、ベートーヴェンとワーグナーの近親性を如実に実感させられた演奏もなかったように思います。

これも、上岡さんの血と肉にしみついたものなんでしょうね。

ぐすたふ369 | URL | 2010-10-11(Mon)08:30 [編集]


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