不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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これが到達点、ということなのだろうか・・・・大フィル・ブラームスチクルス

今年の一大イベントの第1回、みんなはどう聴いただろう?

大阪 ザ・シンフォニーホール
ブラームス交響曲全曲演奏会2010/2011
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
ピアノ独奏 ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番作品15

演奏とは関係がないけれど、今日初めて、大フィルの理事から橋本知事の名前が抜けていることに気がつく。昨年度まではあったはずなので、今年度から抜けたのね。すごいなあ、この人。徹底してますね。大阪都が実現したら、一体どうするおつもりなのでっしゃろか。

今日の演奏会、前回のベートーヴェン全曲演奏会で補助席が出たことに比べれば入りは良くなかったけれど、ほぼ9割以上は埋まってましたね。ぐすたふ君としてはちょっと安心。

そして、肝心の演奏ですが・・・ぐすたふくんは、大植英次、また違うブラームスを提示、そしてそれをほぼ満足のいく出来で大フィルが演奏しきった、と評価していいのではないか、と思いました。

ピアノ協奏曲は、贅沢をいうなら、ヌーベルジェ君のピアノの音色が、ブラームスには明るすぎたんじゃないかな。特に第1楽章でそれは顕著で・・・腹にこたえる冒頭のオケサウンドを引き継いでの入ってくる、それこそ聖母マリアの御手による慰撫のようなピアノ、これがいかにもあっけらかんと来た日には、一瞬こらあかんわ、と思ってしまいました(笑)。ただ、こういうオケとピアノのサウンドのちぐはぐさ、は音楽が進むにつれて徐々に一つに纏めあがって行き、一楽章の最後には堂々たる「ブラームス」になってましたね。ここらへん、コンチェルト、練習時間がどうしてもとれない(今回はどうだったか知らないが、通常演奏会前1日だけらしいですね)ことからくる仕方のないところなのかもしれない。定期のように、二日公演であったら、二日目はこういうところは最初から改善されてくるのだろうけれど。

3楽章は、圧巻。まさに火を噴くような、と言うにふさわしい。大植英次の抜群の付けが炸裂。この人、コンチェルトを振らせたら、今の日本人指揮者では一番ではないかしら。ヌーベルジェ君も、大植さんの目を見ているうち、その気迫に引きこまれるように音楽の中にシンクロしていったように見えました。これが聴ければ、1楽章も2楽章もいりません(笑)。

アンコールの、間奏曲集から第2曲、これも音色が明るすぎたが・・・でも、深々と沁みるいい演奏でした。

1番のシンフォニーは、一言で言うなら「ダイナミックさにはあえて寄りかかることを避け」「歌を歌いきることに専念した」「深々とした色あいと、馥郁とした香りに満ちた」名品であった、と思います。

それは例えば、1楽章の提示部で突如として落ちるテンポであるとか(提示部の反復を今日は省略していたのも、ここら辺をじっくりやるので、繰り返した時冗長となる、と思ったんでしょう)、3楽章の遅めテンポであるとか、4楽章の第1主題を最後までインテンポで歌ってアッチェレランドせずに突如アレグロの経過部に突入するとか、コーダのまえもアッチェレランドをほとんどせず、突然2倍のテンポのコーダが出現するとか、そういうところに顕著に表れていたように思う。

だから、派手な演奏ではなかったです。でも、多分、これが大植さんの結論なんだろう、という気がしました。

定期で、2番→1番→3番と取り上げて来て(4番はご存じのとおりのアクシデント)、大植さんもいろいろ試行錯誤、以前ぐすたふくん、3番でやっと確信めいたものに辿り着いたんじゃないか、と書いたことがあるけれど、今日の1番はその延長にある、と感じました。

だから、次の2番がいったいどんな2番なのか、ということが本当に興味深い。監督就任初年度のあちゃちゃあ2番を知っている身としては、大植さんの到達点、しかと耳にしたい、と切に思いました。
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コメント


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| | 2010-07-03(Sat)01:44 [編集]


僕も聴きました!

ぐすたふさんこんばんは、いつもコメントありがとうございます。僕もこの演奏会聴きました!大植さんのブラームスは初体験でした。心温まる暖かい歌、大植さんならではの歌に感動しました。詳しくはブログに書きましたので、ごらんくだされば幸いです。

じゃく3 | URL | 2010-07-06(Tue)02:28 [編集]


Re: 僕も聴きました!

じゃくさん、コメントありがとうございました。

> 僕もこの演奏会聴きました!

ロンドンから帰ってこられたばかりと思っていましたが・・・・そのヴァイタリティー、感服いたします。

>大植さんのブラームスは初体験でした。心温まる暖かい歌、大植さんならではの歌に感動しました。

歌、うた、唱・・・・大植英次のブラームスは、ここに収斂していくのかもしれません。

次が本当に楽しみです。

ぐすたふ369 | URL | 2010-07-06(Tue)20:54 [編集]


続く2番

あちゃちゃあ2番というのがあったんですか!それらを経て今回の「歌を歌いきる」ブラームスになってるんですね。

こういう演奏を聴くと、続く2番が本当に興味深くなります。長原さんのヴァイオリンコンチェルトもあるし。

じゃく3 | URL | 2010-07-07(Wed)01:43 [編集]


Re: 続く2番

> あちゃちゃあ2番というのがあったんですか!それらを経て今回の「歌を歌いきる」ブラームスになってるんですね。

この記事、今はもうアクセス不能となっているようでありますね。2003年10月のコンサート、組み合わせは賞を取った竹澤さんとのバーバーのヴァイオリン協奏曲とアルジェントのヴァレンティーノダンス(これもグラミー賞を取った曲目ですね)だった演奏会です。就任1年目の復活→幻想ときたその次の演奏会。

この演奏会、実は家族全員で聴きに行っていて、あまりのバーバーとブラ2との出来の差に愕然とし、帰りの電車のなか、こすもすと二人激論を交わした記憶があります(笑)。

この時、大植さんはブラームスを振るべき人ではまだ無かった。でも、きっと無理をしてブラ2を振ったと思うんですよね。大フィルの音楽監督になったからには、絶対にやらなければならないもの。ブラ1でもなく、ブラ4でもなく、あえてブラ2で試してきた、この気持ちなんとなくわかるような気もします。

それ以来のブラ2。きっと、僕はそこに何かを見つけられるような気がします。

ぐすたふ369 | URL | 2010-07-08(Thu)00:17 [編集]


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