不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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大フィルのホルンは何とかならんのか・・・・大フィル定期

今シーズンでは一番低調。

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル第439回定期演奏会
ヤコブ・フルシャ指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
ピアノ独奏 中村紘子
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」

今シーズン、不満だらけのプログラムのなかでも、1・2を争うプログラム。端から期待していなかったのだが、さらに上塗りするような酷い出来。

大体、中村さんの調子が今ふたつ、みっつ。中村さんのショパン、数年前に京響で同じ1番を聴いていて、その時には「流石は、中村紘子、名前だけではありませぬ」とほめちぎった記憶があるが、今日の出来は、これが同じ人かとわが耳を疑うほど。

だって、音楽の頭が拍節にはまらないんだもの。切れのないことはなはだしい。そんなもんで、ごまかしています感が満載。やっとのことでこなしている、という感じです。そんなもんだから、全然楽しめなかったなあ。

きっと当の中村さん、自分でも気が付いていたと思われ、絶対にカーテンコール、自分ひとりで出てこようとしません。嫌がるフルシャ君の手をひっぱって、必ず二人で登場。当然、アンコールもなし。今回が特に調子が悪かったのか、衰えが隠せなくなったのか、そこら辺はわからないけれど、なんか、情けない気持ちになってしまいました。

で、フルシャ君だけが頼み、とばかりに後半のマーラーに望んだのだが・・・・これがねえ・・・・

フルシャ君は極めて誠実に音楽に立ち向かっているのだが・・・この人、やっぱり真面目なんだわ。今回の「巨人」の選曲が、フルシャ君からの希望だったのか、大フィルからの希望だったのか、と想像すると、やっぱり、大フィルからの希望だったんじゃないかしら、と思えてくるなあ、この指揮ぶりをみると。

残念ながら、フルシャ君、マーラー指揮者ではないです。あれほどの、ドヴォ7を聴かせてもらったので、山のように期待をしてきたんだけれど、こればっかりは仕方がない。いかに彼が真摯にスコアに立ち向かっていても、それだけではどうしようもないものがマーラーにはある、ということなんだろう。

聴きながら、ぐすたふくん、この人、きっと最後のホルンのスタンディングはやらないだろう、と予想していたら、思った通り。もっとも、立たせる、立たせない、というのは、些細なことで、そんなことは音楽の有り様や本質にはどうでもいいこと、だと僕も思うのだが、彼のマーラーが僕をして最初からそうなるだろうと思わせるようなものだ、ということが重要なことなんです。

フルシャ君の棒は、まるで印象派の音楽のようなトーンポエムをこの「巨人」の中に風景として現出させる。そこは確かに魅力的で、1楽章の出だしからのしばらくの間はほおおっと思わせるような響き。むせかえるような、湿った植物の匂いがするんですよね。そこまでは良かった。

ただ、この曲、残念ながらドビュッシーのように、それだけで出来てはいない。いろんな要素が、それこそ過剰に詰め込まれているのが「マーラー」で、それをまあ臆面もなく芸人魂でさばいていかなければ「マーラー」にならないんですよねえ。だから、1楽章の主部が始まって、コーダまでを通して聴くと、うううむ、こんなもんかいな、という感じがしてしまう。喰い足りないんですよね。

それに、この曲、やっぱりマーラーの交響曲の中では、内容の点でも底が浅いし、オーケストレーションも比較的薄い。フルシャ君が真面目に献身的にスコアに尽くせば尽くすほど、逆にそうした欠点が露わになってしまうという悪循環。だから、4楽章など、交響曲のパロディ、悪い冗談を聴かされてるような気になってしまうんですよ。当のフルシャ君にはそんな気などさらさらないのだから、これはもう、一種の悲劇としか言いようがない。

それに輪をかけて、今日の大フィルのホルンの出来の悪さが拍車をかける。よくまあ、ここぞというところではずすもんだ。だから、余計に「悪い冗談」感が強調されてしまう。アマチュアオケなら、こういうのが「アマチュア的熱気」でもって「感動的な演奏」にどんでん返すこともあり得るのだが、プロオケだと「笑いごとやあれへんで」になってしまうような気がするなあ。

そんなもんで、ぐすたふくんとしては、終演後にかかった「ブラボー!!」には少々苦笑を禁じ得なかった、というのが正直なところですね。

フルシャ君、これに懲りず、また大フィルを、こんどはあなたの真のレパートリーでもって、振りに来てください。ぐすたふ君は、あなたのこと、やっぱり良い指揮者やなあ、と改めて思った・・・・これは本当です。

ただ、マーラーについては、今一度、考え直された方がいいのではないでしょうか・・・などと、まあ、なんて不遜なクラオタなんでしょ!!。ということで、今日はおしまい。
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コメント


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なるほど

ぐすたふさんの洞察にいつも脱帽です。

ショパンおっしゃるとおりですよ。
自分は途中からゲルバーの奏でる音に妄想に走りました。
現実逃避です(笑)

マーラーは自分は逆に楽しめました。ひょっとしたら席の関係もあったかもしれません。自分の席は木管がよく鳴ってたので。友人も最終楽章「は」よかったと。

ホルンは・・・ほんま・・・実力差がありますよね?
というか・・・練習しているのでしょうか?プロにこんなんいったら失礼でしょうけど・・・ブルックナーであのホルンきかされたらたまったもんじゃないです・・・。

けんちゃろ | URL | 2010-06-26(Sat)11:40 [編集]


Re: なるほど

けんちゃろさん、こんがんは。

> ショパンおっしゃるとおりですよ。

失礼しました(笑)。母親が一緒だったのですが、全く同意見だったのにも笑いました。

> マーラーは自分は逆に楽しめました。ひょっとしたら席の関係もあったかもしれません。自分の席は木管がよく鳴ってたので。友人も最終楽章「は」よかったと。

マーラーに関しては、私の好み、もかなりあると思います。四楽章も・・・ううむ、こんな風に思う私がおかしいのかもしれませぬ。

> ホルンは・・・ほんま・・・実力差がありますよね?

このごろ良くなってきた、と思ったんですけどねえ・・・・あとひとつポストが空いていますが、ここにだれが来るのか。いい結果を期待したいと思います。

ぐすたふ369 | URL | 2010-06-26(Sat)13:38 [編集]


大フィルの金管あれこれ

僕もけんちゃろさんと同意見で、ショパン×、マーラー○でした。「中村紘子さんを起用した責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか」という感じです。

大フィルのホルンはトランペットよりマシと想っているのですが、ピッチの悪さはいただけません。4人が揃って吹くと、合わずに音がうねるんですよね。大植さん指揮のブルックナー9番のCD終結部もそうです。

僕が今回聴いたのは定期一日目でしたが、トランペットが譜面の容易いショパンで音を外したのには閉口しました。

雅哉 | URL | 2010-06-26(Sat)18:04 [編集]


Re: 大フィルの金管あれこれ

雅哉さん、こんばんは

> 「中村紘子さんを起用した責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか」という感じです。

まあ、そこまでいわんでも・・・ ピアニストでソロを張っていくのも、なかなか大変でありますね。

> 大フィルのホルンはトランペットよりマシと想っているのですが、ピッチの悪さはいただけません。4人が揃って吹くと、合わずに音がうねるんですよね。大植さん指揮のブルックナー9番のCD終結部もそうです。

私の印象は、とにかく安定感に欠ける、という感じなんですよね。このオケでブルックナーをやってきた、朝比奈隆というひとは、まあなんて偉いんだろう、と改めて思います。

次回に期待しましょう、みなさん。

ぐすたふ369 | URL | 2010-06-26(Sat)19:48 [編集]


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