不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

オッコ・カムを聴きに兵庫まで出かける・・・PAC定期

指揮者の力量と、そして持ち味、ですね。

西宮 兵庫県立芸術文化センター
兵庫県立芸術文化センター管弦楽団第35回定期演奏会
オッコ・カム指揮 兵庫県立芸術文化センター管弦楽団
ショスタコーヴィチ:交響曲第9番変ホ長調作品70
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
(アンコール)シベリウス:「鶴のいる風景」

オッコ・カムが振りに来る、ということで、今シーズンのPACのラインアップの中で唯一聴きに来ようと心に決めていた演奏会。もう一つの理由は、ショスタコの9番が掛るから。決めた時には、まだ大フィルでタコ9が掛ることはオープンになっていなかったんですよね。これで、漸くショスタコの交響曲、5番から15番まで(14番を除いて)一通り生で聞いたことになる。あと1番が来期にミッキーで掛るので、4番がどこかのオケが冒険してくれるのを待つばかり。2番、3番、14番は、まあ関西では期待するだけ無駄でしょう(笑)。

ショスタコの曲の中では、僕は1番と6番と9番を好んで聴くのだが、今日の演奏を聴いて一層強く思ったのは、この曲、やっぱり優れた「喜遊曲」ですね。タコファンに言わせれば、いろいろと裏読みも出来るのだろうけれど、とにかく聴いててホントに面白い。第2次世界大戦が終わった時、多分ショスタコーヴィチ、なによりもかによりも、ソヴィエト国民にこの曲を楽しんでほしかったんじゃないかなあ。良かったねえ、終わったねえ、みんな頑張ったねえ、つらいこともあったねえ、でもこれでみんな思いっきり楽しんでよ、お偉いさんなんてほっといてさ!!みたいなノリが一番だったんじゃないかなあ。

今日のカムさんの指揮ぶりは、絶妙の緩急。曲の魅力を十二分に発揮するものだったけれど、残念ながら、PACオケの方が練習が足りてない印象(特に1楽章)で、ちょっと、いやいや、かなりもたもた。かなり派手なミスが少なくとも3か所あってそのたびひやっとさせられたし、棒の指し示す方向についていけず、せっかくの「音楽」が飛んでしまうところも。

なんかなあ、と思ってたんだけれど、後半のバルトークの演奏が極めて優れたシャープなものだったので、合点がいく。きっと、こっちの練習の方に随分と時間を取られたんだろうなあ。やっぱり、優秀な若い奏者を集めているだけあって、地力はなかなかのものなんですよね、このオケ(ホルンが弱いなあ、という印象はぬぐえなかったけれど)。

だから、演奏精度や見事さでは後半のバルトークに軍配が上がる。これだけのバルトークのオケコンを演じきったことには、素直に拍手を送っていい。でもね、ぐすたふくんとしては、もたもたショスタコの方が良かったなあと思ったりするんです。不思議なものですね。

でもそれは多分、カムさんが持つ感覚が、バルトークよりはショスタコの方にしっくりくる、少なくとも僕にはそう感じられるからじゃないかなあ。プログラムにあったインタビューで、「6番と9番に共通点を感じる」と語っておられるあたりからも伺えると思う。

その印象は、バルトークが終わってから、定期には珍しいアンコールで奏でられたシベリウスを聴いて、より実感として感じられましたね。「鶴のいる風景」・・・このシベリウスのめったにかからない曲で現出した、名状しがたい「皮膚感覚」。お国ものだから、というのも確かにあるんだろうけれど、寄せ集めオケからこういう音を引き出すことができるのは、やはり指揮者の「持ち曲」における持ち味と力量、なんでしょうねえ。

この「持ち味」、やっぱり聴きに来ただけのことはあったと思いました。
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。