不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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センチュリーの激動の20周年記念事業が終わる

プラスマイナスで、ややプラス、という採点に落ち着くかしら?

大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー第148回定期演奏会
小泉和裕指揮 大阪センチュリー交響楽団
ヴァイオリン独奏 堀米ゆず子
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
ブルックナー:交響曲第6番イ長調

今期の一連の20周年記念の企画はこれにて終了、しかもめったにかからないブル6の演奏会ということで、ぐすたふくんのお目当ては、ひとえにブルックナーの方。実際、ブル6の生演奏、今まで聴いたことがないんですよ。

で、結論から先に行ってしまえば、1楽章がペケ、2楽章がいい出来で、4楽章がまあまあいい感じ、トータルではプラス、という感じ。

1楽章、途中で音楽が消えてしまったんですよね。ただただ音が鳴っているだけ、という状態になってしまい、指揮者の棒がむなしく空を切る。何が悪かったのか、と問われても答えに窮するのだが、こうなってしまうとどうしようもない。音が大きくなったり小さくなったりするだけのブルックナー、付き合わされるは苦痛以外の何物でもありませんな。

ここで、思わず帰ろうか、とまで思ったのだが、2楽章では小泉ダイナミズムには珍しく重厚・荘厳な聖歌が立ち上がり、これはなかなかの聴きもの。ここで、立ち直ったように思うなあ。3楽章は、まあまあだったけど、小泉ダイナミズムならばもっと早いと予想した4楽章が、じっくりとしたテンポでの悠然とした盛り上がり。展開部でブラスが長丁場をきっちり決めたあたりで音楽の芯がびしっと通り、あとは揺らがなかったですね。コーダも十分な恰幅で聴かせ、ブルックナーを聴いた、という満足感は得られました。

でも通して聴いた感想は、やはり小泉さんは、ブルックナー指揮者ではないな、と。

結局のところ、ベートーヴェンの筆致とキャラクターで描かれる、「交響曲」の文脈を逸脱しない筋肉質のブルックナーなのだが(こういうやり方は、ありだとは思います)、小泉イズムというもの、下手すると本当に無為無策に終始してしまうことになり、平凡極まりない所に落ち込んでしまう、というのも今回、改めて思いましたね。相手がブルックナーとなると、そういう、うまくいった時と行かなかったときの落差が、ホントによくわかる・顕在化する、ということなのかもしれないなあ。

ブルックナー、演奏に際しては、やはり「何か」やらないと・何かがそこに加わらないと、うまくいかない、ということなんだろう。それをして、「指揮者の音楽性」というあいまいな言葉で誤魔化す以外ないのが、僕の限界でありますね(第5の時、それをして「芸人魂」という表現をしましたっけ)。結局、今回の4・5・6の中では、第4が唯一の成功、それはひとえに、小泉和裕の音楽と第4のもつ内容がうまくシンクロしたからなんでしょう。5番がダメだったとき、6番に期待したぐすたふくんだったけどなあ。

で、前半のコンチェルトはといいますと・・・・言っちゃ悪いけど、堀米さんがペケで散々な出来、でした。音楽の端々の処理が雑で耳に障るし、しかも楽器の鳴りも決していいとは言い難い。通り一遍通しました、というような演奏、全然面白くなかったです。まあ、堀米さんの演奏、これまでどれを聴いてもみな同じ、微温的な突き抜けない演奏で、いつだって不満に思うので、今回も期待はしていなかった、というのが本当だけれど。でもまあ、この通俗名曲の最たる曲、確かにどう演奏するか、となると、なかなか困難なのかもしれませんな。

でもまあ、これでブルックナーでライブで聴いたことがないのが2番だけ、となり、その意味では意義深い演奏会ではありました。
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コメント


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はじめまして

ぐすたふさん

はじめまして、センチュリーの検索からこさせていただきました。
ぐすたふさんのご意見めっちゃ同感です!
すごい分析ですね!!!!
うんうん、うなずきながら読んでしまいました!
ぐすたふさんの「音がでかくなったり小さくなったりするだけのブルックナー!」
これを読んだとき激しくウンウン同意してしまいました!!!!

正直小泉さんのブル6、曲想的にうまくはまるかもなんて期待していたのですが・・・
小泉さんはどちらかというと、音を磨く系という感じがしています。きれいなの?きれいなんかなぁ~。音がくっきりしすぎているという感じもしないでもなく。くっきりしすぎて分離し、耳に障ることが何回かあったと記憶しています。

けんちゃろ | URL | 2010-02-13(Sat)21:32 [編集]


Re: はじめまして

けんちゃろさん、こんばんは。はじめまして。コメントいただき、ありがとうございました。

> ぐすたふさんのご意見めっちゃ同感です!
> ぐすたふさんの「音がでかくなったり小さくなったりするだけのブルックナー!」
> これを読んだとき激しくウンウン同意してしまいました!!!!

恐縮です。でも、1楽章はホント、まるで練習みたいな演奏でしたねえ。たぶん、この日の演奏の中では一番事故が多かった楽章だったので、たぶんオケの方の緊張が切れてしまったんでしょう。

> 正直小泉さんのブル6、曲想的にうまくはまるかもなんて期待していたのですが・・・

そうですね、私もそう期待してました。でも、逆に端から期待していなかった2楽章が、一番の聴きものだった、というのも面白い経験でした。いつも小泉さんのブルックナーアダージョ、どうにもサクサク行き過ぎて食い足りない思いをするんですけどね。ここらへんが、音楽の不思議さ、だと思います。

> 小泉さんはどちらかというと・・・くっきりしすぎて分離し、耳に障ることが何回かあったと記憶しています。

その指摘は、当たっていると思います。ときどき、やけに音の響きに無神経になることがある。そういう時というのは、音そのものよりも、音のエナジーの方にばかり神経が行っているように、私には感じられます。それが、うまく聴き手がその時に求めているものとシンクロすると、ぐっとくる・・・・ここも、音楽の不思議ですね。

今回のブル9、帰ってきていろいろ聴き直してみると、カラヤンのものに一番近い、ということがわかりました。これまでもうすうす気が付いていましたが、やはり、小泉さんのブルックナーは、カラヤンからそのほとんどを引き継いでいるようですね。

ぐすたふ369 | URL | 2010-02-13(Sat)23:16 [編集]


ブルックナーって

ぐすたふさんこんばんは。小泉さんのブルックナー、僕は聴いたことないんです。以前のぐすたふさんの記事を読んで、やめておこうと思って、それで聴かずじまい(笑)のままです。

でも今回2楽章が良かったとのこと、良かったですね。

ブルックナーって、何番でも同じような曲のはずなのに、同じ指揮者でも曲によっての出き不出きの違いが大きいことがときどきあって、面白いところですね。6番は、僕も2回しかきいたことありません。最近きいたのはチョンミュンフンが東フィルを振ったもので、せかせかしてまったく面白くない演奏だったんです。それで、そのときすでにチョンミュンフンがN響を振る7番の演奏会のチケットを買っていたんですが、よっぽど行くのやめようかと思ったほどでした。でも勿体ないので一応行ったら、これが6番のスタイルとまったく異なる、悠然とした圧倒的な名演だったことがあります。わからないものですね。

じゃく3 | URL | 2010-02-14(Sun)22:07 [編集]


Re: ブルックナーって

じゃくさん、こんばんは。

> ブルックナーって、何番でも同じような曲のはずなのに、同じ指揮者でも曲によっての出き不出きの違いが大きいことがときどきあって、面白いところですね。6番は、僕も2回しかきいたことありません。最近きいたのはチョンミュンフンが東フィルを振ったもので、せかせかしてまったく面白くない演奏だったんです。それで、そのときすでにチョンミュンフンがN響を振る7番の演奏会のチケットを買っていたんですが、よっぽど行くのやめようかと思ったほどでした。でも勿体ないので一応行ったら、これが6番のスタイルとまったく異なる、悠然とした圧倒的な名演だったことがあります。わからないものですね。

チェリビダッケの6番も、これがチェリ?と思うぐらい「普通の」スタイルですよね。ブルッ6番をどういう風にとらえるか・・・まあ、ブル6に限らず、「ブルックナー」は、難物ですね、聴く方にとっても。

でも、僕は、案外6番は気に入っているんです。

ぐすたふ369 | URL | 2010-02-14(Sun)22:39 [編集]


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