不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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いやいや、御見それいたしました・・・大響定期

正直なところ、楽しめました。○です。

大阪 ザ・シンフォニーホール
大阪交響楽団第161回定期演奏会
児玉宏指揮 大阪交響楽団
バリトン 小森輝彦
プフィッツナー: スケルツォ ハ短調
プフィッツナー: オーケストラ伴奏つき歌曲集より
          (作品2-2,15-2,18,25-1,25-2,26-2)
グラズノフ  : 交響曲 第4番 変ホ長調 作品48

プフィッツナーが聴きたかったのが一番。この作曲家、大学オケの後輩のホルン吹きが絶賛していたんだけれど、それくらいの認識。でまあ、この数十年、気にはしていたものの、出会いなく過ごしていたわけですよね。あと、グラズノフの4番が好きなので、この二つがそろった演奏会、ということで、今季のシンフォニカの演奏会の中では当初からチェックしていたものの一つ。

最初のプフィッツナーの曲は、まるで出来の悪いメンデルスゾーンみたいな曲。若書きの習作、とプログラムで読んで、むべなるかな。

で、やっぱり歌曲が良かった。特に、作品2-2「春の空はそれゆえこんなに青い」と、作品25-2の「嘆き」が出色。前者は、まるでマーラーのリュッケルト・リーターを思わせるような透明な抒情があり、後者の劇的な内面の表出もなかなかの聴きもの。オーケストレーションも、世紀末の同時代性を湛えていて、なかなかに聴かせます。ただ、マーラーにありそうな題材の作品25-1「ラッパ吹き」を聴いてマーラーの「少年鼓主」を思い出しつつ比較してみると、どうも表現がマーラーほどには徹底していない嫌いがあるし、作品18「月に寄す」や作品26-2「夜に」のふたつの夜を扱った歌曲も、確かに魅力的ではあるものの、同じように夜を扱った諸作と比較して、マーラーほどには透徹せず、R・シュトラウスほどには華麗ではない、ように思えてしまう。ここらへんの「不徹底さ」(プログラムには、「生真面目さ」「渋さ」とありましたが、まあ似たようなイメージです)、それが忘れられてしまった原因なんでしょうかねえ。ただ、ナチスとの関係さえなければ、ここまで不当に扱われることもなかったでしょうに、と思わされるに十分な佳曲であることは確か。これが聴けただけでも、ここに来た甲斐がありました。

グラズノフは、ちょっとびっくりするくらいの佳演。シンフォニカ、前回のフランス山人を聴いて、あまりの弦の響きの薄さとブラスのやかましさに、少々辟易して、もし今回もこんなんやったら金輪際来るのをやめようかとも思っていたのだが、今日は同じオケとは思えないような響き。やはり、これ、児玉さんの力量なんでしょうねえ。14型の弦はなかなかにふくよかな旋律を聴かせ、ブラスも抑え気味に響きを作っていて、1楽章などなかなか泣かせる演奏に仕上がってました。児玉さん、旋律の歌わせ方がとっても上手くって、このロシアの叙情交響曲、完全に手中に修めている、といった感じ。ぐっとくるんですよねえ。ただ、3楽章で、最後のティンパニがもうちょっと節度ある打ち込みをしてくれたらもっとよかったんだけどなあ。

でもまあ、満足、です。児玉さん、ありがとうございました。
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コメント


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「大阪の聴衆になる」と決意されたぐすたふさんへ

「児玉宏という指揮者はすごいんです。ぜひ一度聴いて下さい!」という旨のコメントを僕が書きこんで、かれこれ3年くらい経過したでしょうか?ようやくこの日が来たかと感慨深いです。記事を読むと、少なくとも期待外れではなかったようで、胸を撫で下ろしております。

ぐすたふさん、次は児玉さんのブルックナーを!きっと腰を抜かされますよ。僕はミスターSに決して引けを取らないと確信しております。まぁ、2012年度大フィル定期のプログラムもあれですし(笑)。

雅哉 | URL | 2011-12-03(Sat)18:24 [編集]


Re: 「大阪の聴衆になる」と決意されたぐすたふさんへ

雅哉さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

> かれこれ3年くらい経過したでしょうか?ようやくこの日が来たかと感慨深いです。

3年も経ちましたか・・・・いやいや、なかなかご縁がなかったのですが。

児玉さんにしても、大野さんにしても、本場の歌劇場で揉まれた人は、ヨーロッパ音楽の「歌」の部分に優れた感覚を持っておられるように思いますね。今回の児玉さんの指揮ぶりをみて、その感を深くしました。こすもすやりんりん、そしてろんろんが習っていたピアノの先生、そしてギターの先生もドイツで研鑽を積まれた方ですが、独特の響きの感覚と様式感を持っておられて、これはやはり現地に身をおいてこそ初めて得られるものなのだなあと思いますが、児玉さんからも同じものを感じます。
>
> ぐすたふさん、次は児玉さんのブルックナーを!きっと腰を抜かされますよ。僕はミスターSに決して引けを取らないと確信しております。

ブルックナーの0番が次だったですね(違いましたっけ?)。これも縁があれば、ご一緒させていただきたいですね。

ぐすたふ369 | URL | 2011-12-03(Sat)21:03 [編集]


歌劇場で経験を積んだ、現場叩き上げ指揮者

村上春樹(著)「小澤征爾さんと、音楽について話をする」の中で小澤さんがカラヤンとバーンスタインの資質の違いについて「カラヤン先生の場合は長いフレーズを作っていく能力が備わっているんです」と語っています。これはやはりオペラ指揮者の特徴なのかも知れません。

それから次回児玉さんを聴かれるときに注目して頂きたいのは、カーテンコールでの目線。二階席の方を向いてお辞儀をされます。オーケストラ・ピットから客席を見上げる感覚が身についておられるのでしょう。

雅哉 | URL | 2011-12-03(Sat)23:10 [編集]


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