不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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やはり、なにわのストコフスキー、と言わせてくださいませ・・・大フィルチャイコフスキーセレクションNo.3

大植さんは、こう言われるのを嫌がるらしいけれど(笑)

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル チャイコフスキーセレクションNo.3
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
チェロ独奏 セルゲイ・アントノフ
チャイコフスキー:ミステリーピース第3弾
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲イ長調作品33
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調「悲愴」作品74

ミステリーピースは、なんと交響曲第7番「人生」第1楽章!!なんかの演奏会序曲みたいな雰囲気で、妙に明るいなあと思って聴いていたのだが、まさかまさか。随分前に、大阪で西本智美さんがロシアのオケを振って演奏してた筈だが、それを聴いた人なら簡単に分かったかもしれないなあ。

今日は、終演後に解答の発表があって、正解者はなんとただ一人!!(この人は、3回連続正解のたった一人だそうな)。10g8万円のロシア産キャビアを大植さんから客席で手渡されてました。すごいなあ、結局、ぐすたふくんは3連敗(泣)。

で、あとの2曲なんだけれど・・・・結論から言うと、うーーん・・・・ちょっと期待が大きすぎたかも(笑)。

「悲愴」良かったと思いますよ。でも、ちょっと今日はストコフスキー、やりすぎだったかも。1楽章、本来ならすうううっと通すところも、ねっとりねとねととテンポを揺らすもんで、音楽の流れがせき止められてしまって、ちょっと息苦しかったり、あんまり気持ちがよくなかったり。確かに、激しい中間部の最後、低音ブラスの咆哮に至る前を細かく振って音楽を追い込んで行って、その頂点でエネルギーを解放するあたりのカタルシスなど、さすが大植英次、やりますなあ、と思ったところも少なくは無かったのだが、ちょっとね、という感じ。

そして、終楽章もまた、アンダンテでやります、とプログラムに書いていた割にはテンポは遅く、かといってアダージョでもなく、という微妙なテンポ設定の中、どうせここまで濃くやるのなら、いっそのことアンダンテになんかこだわらず、とことん遅くやった方がもっともっともっともっと感動的な精神の叫びが聴けたんじゃないか、と思ってしまったりなんかしたり・・・あああああああ、ごめんなさい、ごめんなさい、ここまでいい演奏を聴かせてもらったのに、こんなこと言ったりして、なんて嫌味なクラオタぐすたふくんなんでしょう!!

だから、実は中間の二つの楽章が魅力的だったです。大植さんの濃い味付けを施されたこの二つの楽章、聴いていてマーラーの響きが聴こえてくるような気がして・・・2楽章の5拍子のワルツには、復活の2楽章のエコーが聴こえるし、3楽章の怒涛の行進曲の狂ったような早いテンポは、まるでマラ9の3楽章のブルレスケ(クライマックの頂点で一瞬テンポを落とす、この抜群の演奏効果には度肝を抜かれました)。

終演後のトークの中、「’悲愴’は、’悲劇的’という意味ではなくて、そこに力強い生の肯定がある」というようなことを言っておられたが、マラ9の中に生の肯定を描いた大植さん、悲愴とマラ9に、共通するドラマツルギーを感じているのかなあ、とも思いました。でも、どう聴いても、悲愴の最終楽章には、あのマラ9に聴いたような生の光は見えなかったですけどね。

聴き終わった感想は、ええええええええ、これで終わるのおおおお。これで最後おおおおお・・・・・またもう一回やってほしいなあ・・・・そんなこと思うんだったら、京都公演の時だとか、大阪クラシックのときだとか、スマトラ地震チャリティーの時だとかに、ちゃんと聞きに行っておきなさいよ、って言われますねえ。こういう機会を全部逃したんで、大植さんの悲愴は今回がはじめてになっちゃったんですよね、ぐすたふくんは。

これらの、これまでの悲愴を聴いたことのある人の感想が知りたいなあ、と思いましたが・・・どなたか、コメントいただけませんかねえ。

さて、ロココの方ですが・・・・この曲、やっぱし、PコンやVnコンに比べると、魅力が2段ぐらい落ちますね。全体にのんべんだらりとして、曲としての面白みには欠けるから、勢い、その魅力はソロの名技性にほとんどかかってくる。その意味で、このシリーズの中では一番アントノフ君が大変だったと思うなあ。

で、非常に甘い美しい音が出せる人で、テクニックも最上級。ただ、欲を言うなら真面目に過ぎて、Vnコンをやったボリス・ベルキンのような、アグレッシブさがもっと前にでる局面もあったなら、もっと面白く飽きずに聴けたかもしれないなあ、とは思いました。でも、これも、よくまあそんなこと言うなあ、というようなもんですがね(笑)。アンコールでやった最終変奏が、テンポアップしたがために大フィルとやりあいになってて面白かったし、本チャンの演奏でもこんなところがあったらよかったなあと思ったりしてました(なんてこと言うんや)。

でも、大植さんも言ってたけど、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーと、ひとつひとつじゃなくって、全部やった、そのことが意義深いこと。ぐすたふくん、全部皆勤。そう、これも良い思い出、かけがえのない記憶。

大植さん、お疲れ様。どうも有難うございました。
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コメント


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こんばんは。

抽象芸術である音楽の感想って、十人十色なのが当たり前ですが、今回の「悲愴」はぐすたふさんと珍しく完全一致しました!

第1楽章のテンポの極端な動かし方は、大植さんやりすぎ(too much)だと思いましたし、良かったのは第2・3楽章。そして終楽章は「どこがアンダンテやねん!?」でした(笑)。

僕は大植さんの「悲愴」を3回聴きましたが、一番感動したのは2007年大阪クラシックの回です。あの時は彼が「ストコフスキー化」する前で、第1楽章の音楽の流れも自然だったと記憶しています。

雅哉 | URL | 2011-11-04(Fri)23:48 [編集]


Re: タイトルなし

雅哉さん、こんばんは。

>
> 僕は大植さんの「悲愴」を3回聴きましたが、一番感動したのは2007年大阪クラシックの回です。あの時は彼が「ストコフスキー化」する前で、第1楽章の音楽の流れも自然だったと記憶しています。

そうですか。あの時、是が非でも聴きに行っとけばよかったなあ。

スマトラチャリティーの時も、良かったと聞いていますが、これはお聴きになりましたか?
よろしければ、教えてください。

ぐすたふ369 | URL | 2011-11-05(Sat)00:14 [編集]


>大阪で西本智美さんがロシアのオケを振って演奏してた筈だが、それを聴いた人なら簡単に分かったかもしれないなあ。

それが、私の印象は薄くて全然だめでした。
当時一緒に行った友人も思い出せないと・・・
それでもちょっと情けない気がしましたよ。


jupiter | URL | 2011-11-05(Sat)03:03 [編集]


Re: タイトルなし

Jupiterさん、おはようございます。

> それが、私の印象は薄くて全然だめでした。
> 当時一緒に行った友人も思い出せないと・・・
> それでもちょっと情けない気がしましたよ。

たしかに、「人生」という表題にしては、そしてチャイコフスキーのこういう表題付きシンフォニーにしては、妙に明るすぎる気がしましたし、私もピンとこなかったです。

でも、残念でしたねえ、チャンスだったのに(よけいに煽ってどうすんねん・・・ごめんなさい(^^;;))
一方で、ぐすたふくんとしては、大植さん、西本さんの演奏のことは、ご存じだったのか、なかったのか、そこらへん興味があったりします。

ぐすたふ369 | URL | 2011-11-05(Sat)07:41 [編集]


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