不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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予言的中で補助席完売だったが、演奏は・・・大フィルチャイコフスキーセレクションNo.2

うーーーーーん・・・・

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル・チャイコフスキーセレクションVol.2
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
ヴァイオリン独奏 ボリス・ベルキン
チャイコフスキー:(??????)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64

ミステリーピースは、今日は「これは絶対、festival coronation marchに違いない!!」と思って帰ってきて、聴いてみるとどうも違うみたい・・・・前回も、「雪娘」の「道化師の踊り」と思ってたら違ってたしなあ。やっぱし今回も降参であります。HPによれば、賞品ゲットの候補者は22名に絞られたらしいけど、前回のあれ(オペラ「オプリチニク」の第4幕の中からの一曲だなんて、誰がわかるんや!!)を当てられた人なら、今回のほうが易しいんじゃなかろうか?

さて、今日は補助席完売、満員御礼大入り袋、であります。みんな、嗅ぎつけましたな(笑)。

でも、結論から言えば、ぐすたふくんとしては前回のチャイ4の方がよかったなあ。

チャイ5のことから書いてしまうけれど・・・・家に帰って来てから、ぐすたふくん、前の大植・大フィルのチャイ5の演奏の記事を探してきました。それは、2006年の10月のこと(402回定期)。僕はこんな風に書いてました。

「まさかこんなチャイ5を聴くことが出来ようとは・・・もしかしたら、僕がこれまで聴いたチャイ5の中でのベスト、ではなかろうか・・(中略)・・遥かな憧れを歌いあげる序奏から始まって、ええええええっ、こんなテンポで大丈夫?っていうくらいの早いテンポで突進する主部の火を吹くような音楽の突進性・若々しいエネルギー、その一方でぐっとテンポを落として歌われるカンタービレの美しさ、コーダの朗々と響く讃歌の秋の空のような清々しさなどなど聴かせどころ満載、メリハリの効いた熱演中の熱演だったと思います。

でも、ぐすたふ君は、1楽章と2楽章の清冽なる抒情にも一票を投じたい。実は、この間のチャイ4が存外に客観的で、古典的な均整感を指向したような演奏だった物ものだから、大植さんのチャイコって、そういうものなんだって思ってたんですよね。だから、チャイ5もそうなるんじゃないかと。ところが、あにはからんや・・・・(中略)・・・1楽章、2楽章について言うなら、本当に気持ちがこもった丁寧な演奏で・・・やっぱり「抒情的」というしか無いように思う。大声で泣き喚き、躁鬱の沼の中でのたうつようなものでなく、美しいものを「美しい」と素直に声に出すようなそんな「音楽」だったように思う。」

今日の演奏は、またこれとは正反対で・・・・1楽章と2楽章は良かったけど、4楽章が今一つだったんですよねえ。不思議なもんです。

2006年の時とは比べ物にならないくらいの濃ーーい1楽章と2楽章。特に1楽章が秀逸。とにかく、ペット・ボーンの「バンババン!!」に対して、ホルンが「ヴォーン!!」と応える(わかってもらえますよね)あの下りのサウンドを聴いただけで、今日は凄いぞと。文字通り「吠えるブラス」に「粘る弦」・・・これぞロシアン・オケ・サウンドと評するに躊躇のない、素晴らしい響き。これだけの音が聴ければ満足、これ以上何が欲しいというの?という感じであります。わが身の幸せをかみしめるに十分なもの。

2楽章は、後もう一歩でぐすたふくん、号泣でした。壮絶なリタルダンドの末に、「レーファーシラー・ラ・シドレシミー」(ああ、こう書いちゃうとなんて安っぽく響いちゃうんだろう、悲しい・・・)の主題が全弦楽器で再現される・・・テンポがあれほどに遅いにも関わらず、ピンと緊張の糸を張ったまま歌が続く、その尋常ならざる音楽のテンション。これは、聴きものでしたねえ。ただ、最初の旋律を提示したホルンがもっとしっかりしてくれさえいたら、ぐすたふくん、30年ぶりの涙を流せただろうに(池田さん、あなたのせいだ)。

この1楽章と2楽章については、この間のチャイ4を引き継ぐ「爆演」系と言っていいと思いました。で、あと4楽章さえ、2006年のように上手くいってさえくれれば、もうそれこそ終演後はブラボーの嵐、シンフォニーホールは熱狂のるつぼ・・・だったはずなのに。

はっきり書いてしまいましょう。第二主題が入ってくるところで、木管が入りを間違えるという、それこそ演奏が止まりかねない大事故があったんですよ。実際、本当に止まりかけたと思う。滅茶苦茶ひやっとしましたもの。なんとかリカバリしたものの、これで、聴いている方がすううっと醒めてしまった(少なくとも僕は)。また、演奏している方も、明らかにおかしくなってしまった。

そんなもので、再現部直前のアッチェレランドに火が付かない。それだから、そのあとの(大植さん特有の)リタルダンドがとってつけたようになってしまう。なんとなく、白けちゃうんですよね。そうなると、神はもうそこには降りてこないんですよ。

真剣、もう一日演奏会があったら、と思いました、今日は。そしたら、二日目はどうなっていただろう、と。

大植さんもさすがに不満だったようで、終演後のカーテンコール、ちょっとそこらへんの気持ちが所作から感じられるように思ったが・・・・さて、他の人はどう思ったかしら。

一方、コンチェルトは、ベルキンさんの「こんな通俗名曲を汗吹き出して熱演するなんて、恥ずかしくて出来るかよ」って感じのいささか斜に構えた鼻歌のような1-2楽章と、「こういうのがイケテるっていうんだぜ」って感じの3楽章のフィーバーぶりが対照的で面白い、極めて個性的な演奏でした。この人の演奏聴いてると、チャイコフスキーが易しすぎて物足りないと感じるから、恐ろしい。ベルキン恐るべし。そのベルキンさんに振り回されつつも、きっちり仕事をする大植・大フィル・・・さすがプロ、ですな。でも、この曲がこんなにいい曲だったんや、と改めて思わせてもらって、それは素直に感謝したいです。

さあ、次は悲愴・・・・ぐすたふくん、初めての大植さんの「悲愴」。これは、絶対、ですね。

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コメント


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ぐすたふさん
おひさしぶり。実は,ぐすたふさんの前回のチャイコフスキーの日記に釣られて今回のコンサート,仕事を早引けして,高速バスに飛び乗り,四国からいってしまいました。
前日にA席は空いているだろうとタカをくくっていたら,まさかの補助席しかあいていない・・・何かを嗅ぎつけている方が多いということでしょうか。

演奏は,個人的には,5番楽しめました。
濃いですね。濃い。
でも,嫌味なのか言われると,そうでない。
チャイコフスキーってピカピカな
演奏よりも,こっちのほうがしっくりくるなって改めて思いました。
熱演すぎて,コンマスの弦切れていましたよね。

終楽章,木管の入りを間違えたんですね。あれというところはありましたが,間違えだったんですね。いやぁ,間違えなのか解釈なのか・・・まだ私にはわからない,未熟ですね(笑)

気になったのが,長原コンマスの隣の女性。
あれ?いつもと違うぞ・・・次期コンマス(コンミス)候補の方でしょうか。

でも,大植監督辞めるの残念です。楽団内にはいろいろあるのでしょうが,帰り咲きがあってもいいのではって思います。

けんちゃろ | URL | 2011-08-27(Sat)06:10 [編集]


Re: タイトルなし

> ぐすたふさん おひさしぶり。

こちらこそ、おしさしぶりです。

>実は,ぐすたふさんの前回のチャイコフスキーの日記に釣られて今回のコンサート,仕事を早引けして,高速バスに飛び乗り,四国からいってしまいました。

恐縮至極です(^^;;)
>
> 気になったのが,長原コンマスの隣の女性。
> あれ?いつもと違うぞ・・・次期コンマス(コンミス)候補の方でしょうか。

確かに、長原君のとなりに女性が座るのはあまり見たことがありませんね。どうなんでしょうか?

> でも,大植監督辞めるの残念です。

辞めるとは言っても、関係は続きますから。

それより、来季の常任は一体誰になるのでしょう?

ぐすたふ369 | URL | 2011-08-27(Sat)21:33 [編集]


ぐすたふさま こんばんは

二晩にわたってのチャイ5のお話、しずかに読ませていただきました。

なんでもない曲にも、ふと自分の個人史が甦る事は、私にもあります。それは時として、とんでもなく重いことも。

でも、私とチャイ5となれば、なんともしまりのないお話がありまして、実は私も、まさにその1980年にチャイ5、さらってるんですけど、練習不足で本番には乗られず。その12月の本番は、たしかジョン・レノンが亡くなった日ではなかったかなあ。

そのころもいまも、ケンペンが好きですねえ。あと、シャイーのデッカ盤ですかねえ。フィリッチャイもいい。

しかしこのチャイ5は、自分のチャイ5が一番、という思い込みの魔法が指揮者から解けると、その後は、やはりむつかしい曲でしょうねえ。一度火が付いたら勝手にオケが走る、という風にはならないでしょうねえ。

京都百科 | URL | 2011-08-28(Sun)01:08 [編集]


こんばんは。僕も聴きに行きました。

さすが大植さんの十八番だけあり、全体としていい演奏でしたが、シンフォニーにおいて大フィルの管楽器が痛恨のミスで、優秀な弦の足を引っ張る形となり、残念でした。第4楽章 第2主題は木管が入り損ね(落ち)てしまいましたね。

雅哉 | URL | 2011-08-28(Sun)01:17 [編集]


ぐすたふさん、Blogに書き込みありがとうございました。
>真剣、もう一日演奏会があったら、と思いました、今日は。そしたら、二日目はどうなっていただろう、と。

同感です。きっと修正されているのでは?

実は1部の快演と5番を聴いていくうちに、
『これブラームスみたいにCDにしてほしいなぁ!!
大植監督のチャイコを再び聴ける可能性も低いのに・・・
何で監督の十八番のチャイコフスキーを朝比奈さんみたいにセットにしたら売れるはずやのに~~』
そういう俗っぽい考えもチラチラ
ところが、曲が進むにつれ
もしこれがCD化されることになっていたらどうするつもりだったのだろう。。
こういうのって修正効くの?
噂ではリハの録音も使うとか?
あれこれ考え過ぎてしまった演奏会でした。
それでもやはりチャイコフスキーの交響曲は素敵です。
また大植さんの指揮で聴きたいv-7

jupiter | URL | 2011-08-28(Sun)01:42 [編集]


Re: タイトルなし

京都百科さん、おはようございます。
>
> 二晩にわたってのチャイ5のお話、しずかに読ませていただきました。

お恥ずかしい(^^;;)

> でも、私とチャイ5となれば、なんともしまりのないお話がありまして、実は私も、まさにその1980年にチャイ5、さらってるんですけど、練習不足で本番には乗られず。

また、なんともご縁がございますねえ(笑)。ちょっとびっくりしました。

> しかしこのチャイ5は、自分のチャイ5が一番、という思い込みの魔法が指揮者から解けると、その後は、やはりむつかしい曲でしょうねえ。

逆に「思いこみの魔法」の奇跡を聴くことができる、という点では得難い曲なのかもしれません。「名曲として奏され続けるには、それだけの理由がある」ということ、あらためてそう思い知った次第です。

ぐすたふ369 | URL | 2011-08-28(Sun)07:52 [編集]


Re: タイトルなし

雅哉さん、おはようございます。コメントありがとうございます。

> さすが大植さんの十八番だけあり、全体としていい演奏でしたが、シンフォニーにおいて大フィルの管楽器が痛恨のミスで、優秀な弦の足を引っ張る形となり、残念でした。

今回は、エキストラが多かったことも一つの原因かもしれませんね。

早く、正規団員を補充してほしいものです。

ぐすたふ369 | URL | 2011-08-28(Sun)07:54 [編集]


Re: タイトルなし

Jupitersさん、コメントありがとうございます。

> 実は1部の快演と5番を聴いていくうちに、
> 『これブラームスみたいにCDにしてほしいなぁ!!
> 大植監督のチャイコを再び聴ける可能性も低いのに・・・
> 何で監督の十八番のチャイコフスキーを朝比奈さんみたいにセットにしたら売れるはずやのに~~』
> そういう俗っぽい考えもチラチラ

いや、逆に、なぜ録音の話が出なかったのか、と。

昨年のブラームス、ロームの助成でCD化が決まっていたはずなのに、未だ出ず。多分、大植さんがOK出してないんでしょう。それなら、今回のチャイコも録音して、良い方で出せばいいのに(でも、今回の5番では、結局大植さん、OK出さないでしょうけど(笑))。

うがった考え方すれば、チャイコは将来にCD化の予定があるから、今回はパスしたのかも。そうだったら、逆にいいですけどね。

ぐすたふ369 | URL | 2011-08-28(Sun)07:59 [編集]


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