不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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それなりに良かったと思うんだけどなあ・・・センチュリー定期

思ったよりもずっと良かった、けどなあ・・・・

大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー第147回定期演奏会
沼尻竜典指揮 大阪センチュリー交響楽団
舞楽:天王寺楽所雅亮会
西村朗:オーケストラのための<蘇莫者>(委嘱作品、世界初演)
フランク:交響曲ニ短調

けどなあ・・・と書いたのは、ひとえに客の入りの悪さゆえ。まあ、仕方がないかなあ。でも、会員の方々、やっぱりこういう演奏会こそ聴きに来ましょうよ、せっかく会員なんだから。

プログラミングとしては、20周年委嘱作品のための演奏会、フランクは付け足し、でしょう。でも、現代曲を最後に持ってきて終わるわけにもいかない、じゃあ後ろに何をもってくればいいか、ううううう、困ったなあ、沼尻さんどうしましょ、じゃあ、思い入れのある曲で、かつ委嘱作品に失礼のない、どちらかといえばマイナーで渋い曲なら、これでどないで?みたいな感じで決まったんじゃなかろうか、と思わせる選曲。

結果として、フランクが後ろに控えることで、西村朗のサウンドの美質(いかに美しい倍音に満ちていることか、上手く鳴るとどれほど豊かに拡がる音場を創り上げるか)が一層鮮明となった、様に思う。特に、1楽章の前奏曲と6楽章の後奏曲の響きの美しさは、ライブでなければ到底わかりますまい。

舞楽を伴っていたが、そのことは音楽の理解のためのヒントになりはしたが、舞楽そのものはそれほど魅力のあるものではなかったです(これは、まあ僕の方の問題、だろうけど)。どうしても、こういう現代曲、ある程度の具体的なイメージやとっかかりがないと音を楽しむところまでいけない。その意味で、こういう演出は必要でしょうね。でも、舞楽の存在なしでもやっていけるだけの十分な存在感や魅力、この曲は湛えていると感じました。力作ですね。

やっぱり西村朗、なんだかんだいっても、優秀であります。20周年記念事業、でもお金もないのにこんなことやっていいのか、委嘱作品なんかで無駄使いするよりほかにすることがあるんとちがうんか、などと散々これまで書いてきたが、いざ実際の作品を前にしてその力に圧倒されると、「委嘱作品なんか」という言説がくだらない繰りごとのように思えてしまう。ここらあたりが、「芸術の力」なんだろうなあ。

はっきり言ってしまって、この委嘱作品がすべて、といっていい演奏会だった、と僕は思うのだが、さて実際の聴衆はどう聴いたのかしら?この演奏会の意味、やはり歴史が証明することになるんだろうけれど。

だから、フランクはあまりこれといった感想はありません。ただ、以前聴いた阪哲郎・大フィルよりも、かっちりと締まった、緩みのない、好感のもてる演奏であったとは思う。これは沼尻君の美質、ですね。ただ、いかんせん、この曲、響きがくすんでいてあまり鳴らない。まあ、その独特のくすんだ色加減や、それが3楽章になって明るさを増すあたりが魅力で、この3楽章のドライブ感や法悦感を沼尻君が上手く引き出していたあたりも、そこそこ楽しみはしました。でも、前半プロの引き立て役、になってしまった感が強く、逆に割りを食ったんじゃなかろうか。演奏会後の感触としては、どうも中途半端な感じが抜けきらなかったです(なにを偉そうなこと書いてるんや、という話があるが)。

でも、こんなこと思ったの、僕ぐらいかもしれないけどなあ・・・・

ただ、昨今の状況がなければ、この委嘱初演、もっと手放しで喜び、大きな拍手を送れたんじゃないかと思うと、何かとてもさみしい気持ちがします。

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