不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

魔術師、ウルバンスキ・・・大フィル定期

やはりこの人、只者ではありませぬ。

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル第449回定期演奏会
クシシュトフ・ウルバンスキ指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
ヴァイオリン独奏 諏訪内晶子
ルトスワフスキ:小組曲
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1945版)

短いプログラム!! 終わったのは、なんと8時半過ぎ。でも、内容はぎゅっとつまった、濃厚なもの。

この中では、やはり諏訪内さんのヴァイオリンの魅力がプラスアルファだったシマノフスキが一番、とせざるを得ないでしょう。ピアノとハープに打楽器群まで備えた、変則三管編成のオケをバックに堂々と渡り合えるだけの筋の通った美音の持ち主でなければ、この曲を聴かせることは困難。その意味では、諏訪内さんならでは、といっていい極めて腹に堪える「濃い」演奏。この人の、この音だからこそ、と思いました。初めて聴いた曲だったけれど、バルトークのコンチェルトから理知的な厳しさをやや減じて浪漫性を足したようなこの曲、確かに魅力的ではあるものの、正直に言えば、もう少し曲の中でのメリハリというか変化が足りない。そこら辺があれば、もっと楽しめるのにな、という印象を持ったのも事実。しかし、諏訪内さんのヴァイオリンは、そんな欠点を補うのみならず、内在する浪漫性の魅力を十二分に引き出したと言ってなんら不足のない、立派なものであったと思います。見事。この人のヴァイオリン、近年さらに音に艶が増しているように思うのは僕だけかしら。

この曲でのウルバンスキk君の付けにも感心したのだが(ポーランドの近代音楽、その響きの魅力満載!!前回のキラワを思い出しました)、もっと感心したのはやはり「火の鳥」。

実は、最初のルトスワフスキ(初期の曲らしいけれど、まるで小「オケコン」ですな。耳になじんだ、ルトスワフスキ節の音と響きがそこかしこから聴こえてくる)では、はて、この人こんなもんだったっけ、と思ったんですよね。たしかに、うまく響かせてはいるが、さて、前回はこんなものだったかしら、もっと良かったという印象があったのだが、という感想。

ところが、「火の鳥」となると、俄然ヒートアップ。このひと、指揮ぶりは若々しいシャープなもので、それほど「濃厚」なものではない。ところがですね、実に多彩な音がオケから出てくる。

この指揮から、ここまでの音が出てくるのか・・・・これをして、「魔術師」と評することに、僕は躊躇はありませぬ。他の方はどうかは知りませんが。

1945年版の火の鳥、この曲は、1919年版に前半のバレエ部分を拡充したもので、ともすればその部分がどうもしっくりこない、というか退屈で面白くないんだけれど、これをまあ飽きずに聴かせるあたりが一番。そして、それを全体のなかで違和感のないように仕上げてきたのが二番。このヴァージョンを、こんなに面白く聴かせてもらったのは、今回が初めてです。

特に、コントラストの描出が見事。それは一連のパントマイムが終わって「邪悪な踊り」になった時の変化に顕著で、ここまでの音が大フィルから出てきたということに素直に驚愕しましたもの。それは、もしかしたら「パントマイム」がなければ気が付かなかったものかもしれず、その意味で「取ってつけたような」違和感がないんですよ。ここらへん、この人の「芸達者」ぶりを如実に表わしているものと思いました。

当然のことながら、それ以後の音楽の流れも見事なもの。一直線に最後のクライマックスに向かって、なんの作為も感じさせずに(あれだけの動きで!!)持っていくのだから、なんと申しましょうか、いややはり「只者ではありません」。

本人が極めて冷静に振りぬいているのに、演奏しているオケが明らかにヒートアップしていく、そして聴いているこちらもかっと熱くなる・・・・やはり、これこそが「本物」の証、ということなんでしょうね。

ウルバンスキ君、PMFにもキャンセルした指揮者の代わりに振りに来てくれるらしい。この日本の現状にも関わらずやってきてくれる、そのことだけでも感謝なのに、ここまでの指揮を本気でやってくれる・・・・ただただ、感謝したいです。本当に有難う。
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

ぐすたふさま ルポありがとうございます

御文参考にいたしまして、明日、楽しみに参りまする(予定)。

古都百話(京都百科) | URL | 2011-06-17(Fri)00:33 [編集]


Re: タイトルなし

京都百科さま、おはようございます。

> ぐすたふさま ルポありがとうございます
>
> 御文参考にいたしまして、明日、楽しみに参りまする(予定)。

こちらこそ、レポート楽しみにしております。

ウルバンスキ君、機嫌がいいといいなあ。

ぐすたふ369 | URL | 2011-06-17(Fri)06:51 [編集]


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。