不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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B級「千人」を聴く・・・・センチュリー定期

いや、こんな曲があったとは。浅学にして、今回初めて知りました(^^;;)

大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー第160回定期演奏会
小泉和裕指揮 日本センチュリー交響楽団
ピアノ独奏 河村尚子
リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
リスト:ファウスト交響曲

リストに「ファウスト交響曲」と「ダンテ交響曲」があって、マーラーがどうもこの二つを晩年になって意識したらしい、という話はうすうす聞いてはいたんですが・・・・いやあ、この「ファウスト交響曲」の最後の10分足らず、合唱が「Alles Vergaengliche ~」とオルガンとともに入ってくるところを聴いて愕然。マラ8の最後、「神秘の合唱」がこの同じ歌詞でもって歌いだされるところとそっくり!!

そらまあ、歌詞が同じなんだから、ドイツ語の音律に支配されて、同じような旋律になるのは当たり前と言えば当たり前かもしれないが・・・・そのあとの音楽の歩みもまた良く似てるんですよねえ。明らかにマーラー、この曲良く知ってて(きっと何回も指揮していたに違いない)、影響されるな、という方が無理でしょう。

一方、「永遠に女性なるもの、我らを率いて昇らしむ(Das Ewig Weibliche ziet uns hinan!)」の旋律をテノールソロ(福井さん、流石です)が一手に引受け、これが2楽章のグレーチヘンの旋律を元にしているあたりがなかなか憎い演出。でも、ちょっとあざとさが鼻につきますな。ただ、最後の最後に、合唱もオケもがクライマックスで一旦沈黙したそのまさに時空間に、テノールソロがたった一人でこの歌詞で大見えを切るところは、ぞくぞくっときますね。

ただ、この部分は確かに感動的なんだけど、それが75分になんなんとする曲のたった10分足らず!!まあ、言ってしまえば、この10分足らずのために、延々聴衆も合唱団も待たされ続ける曲ですね。ずっと座ってて、いきなり歌えって言われるのも酷い話だよなあ。しかも、あっという間に終わるんですよ?なんちゅう曲や。

やっぱり、B級の曲なんですよ。どこをとってもくどいし、クサイ。例えて言うなら、2貫で十分なお寿司を、3貫で無理やり喰えって言われてるような感じ。はっきり言って、最後に至るまで、1時間も要りますか?もっと刈り込めませんでしたか?このフレーズのおしまい、こんなにいろいろ音がいりますか?って思っちゃいます。

でも、まあこういう「ダイナミックさ」でぐいぐい押しきってしまえる曲を振らせたら、小泉和裕の右に出るものはないのも事実だし、それを軽量ながらフルボディのサウンドで、輪郭がくっきりした音楽に仕上げるセンチュリーも流石、と改めて思いました。楽しめましたね。

久しぶりに、演奏そのものをたのしめた演奏会だったような気がします。

前半のコンチェルトは曲がいまひとつ(これもB級ですよねえ)だったこともあって、それほど感心しなかったのだけれど、河村譲の力演はいつもながら感心しながら聴いてました。この人、余計なことしないんですよ。山師根性皆無なのに、ぐっと来るんですよね。このひと、これからホントに楽しみです。
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コメント


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B級といえば

こんばんは。

僕はマーラー/千人の交響曲もB級だと思いますねぇ。散漫というか、誇大妄想の産物というか。規模だけは超A級ですけれど。

僕の考えるマーラのAクラス交響曲は1,2,4,5,9,そして「大地の歌」。3は微妙かな?ただし、6は終楽章が決壊しているけれど好きです。

ところで結局、ぐすたふさんは日本センチュリー交響楽団の定期会員を続けられることにされたのですか?

雅哉 | URL | 2011-04-22(Fri)00:33 [編集]


Re: B級といえば

雅哉さん、おはようございます。

> 僕はマーラー/千人の交響曲もB級だと思いますねぇ。散漫というか、誇大妄想の産物というか。規模だけは超A級ですけれど。

ううむ、そうかなあ。この曲、聴きこめば聴きこむほどいい曲だと思いますけどねえ。

ライブで一度だけ聴いていますが、一種のカンタータ・祝祭歌劇なので、ライブでないと味わえない感興は、マーラーの他の曲よりずっと多いような気がします。

> ところで結局、ぐすたふさんは日本センチュリー交響楽団の定期会員を続けられることにされたのですか?

はい。でも、プログラムをみると、随分と会員が減りました。

演奏会の入りも、半分ちょっとというくらいでしたし・・・いよいよ本当に、やばいかもしれません。

ぐすたふ369 | URL | 2011-04-22(Fri)07:01 [編集]


千人の交響曲の想い出

マーラー/千人の交響曲は以前、シノーポリ/フィルハーモニア管の演奏をフェスティバルホールで聴きました。凄まじい大音量で、何だか音が割れたように聴こえて、会場の音響の悪さしか印象に残っていません。

僕が大阪に来て6年目の春を迎えましたが、その間一度もこの曲は演奏されてないんじゃないでしょうか?大植さんの在任中に聴きたかったです。

雅哉 | URL | 2011-04-23(Sat)00:17 [編集]


Re: 千人の交響曲の想い出

> マーラー/千人の交響曲は以前、シノーポリ/フィルハーモニア管の演奏をフェスティバルホールで聴きました。凄まじい大音量で、何だか音が割れたように聴こえて、会場の音響の悪さしか印象に残っていません。

そうですか、そんなことがあったんですね。よくまあ、8番なんかを外来オケが大阪でやったもんだ。いつ頃の話でしょうか?聴けたらよかったのになあ。

> 僕が大阪に来て6年目の春を迎えましたが、その間一度もこの曲は演奏されてないんじゃないでしょうか?大植さんの在任中に聴きたかったです。

大植さんは、経験が少ない8番を大阪でやる気はないみたいですね。謙虚なこの人らしいです。

次に8番が大阪で鳴るのは、いつのことになるんでしょうね。

ぐすたふ369 | URL | 2011-04-23(Sat)09:47 [編集]


シノーポリの想い出

シノーポリ/フィルハーモニア管@フェスティバルホールでマーラー/千人の交響曲を聴いたのは1988年9月のことです。下記に記録があります。

http://www.osaka-sumiyoshi.net/www/ayumi02.html

考えてみるともう20年以上も経つのですね。記憶は鮮明に残っているのですが・・・。光陰矢の如しです。

雅哉 | URL | 2011-04-26(Tue)00:37 [編集]


千人の思い出

引き続きお邪魔します!
実は私、大阪フィル100回記念定期、もちろん朝比奈隆指揮を実演で聞いております!CDではなくレコードも持っていますよ。当時オルガンはパナソニックの電子オルガンでした。フェスティヴァルホールの舞台に実際1000人が出演した伝説の公演です。

トノチャン | URL | 2011-04-26(Tue)01:10 [編集]


Re: シノーポリの想い出

> シノーポリ/フィルハーモニア管@フェスティバルホールでマーラー/千人の交響曲を聴いたのは1988年9月のことです。下記に記録があります。

そうだったんですか。この年は、私、とてもコンサートどころではなかったころですね(笑)。

しかし、こんなコンサートが成立するあたり、さすがバブル景気のころでありますねえ。遥か昔、という感じがします。

ぐすたふ369 | URL | 2011-04-27(Wed)21:25 [編集]


Re: 千人の思い出

> 実は私、大阪フィル100回記念定期、もちろん朝比奈隆指揮を実演で聞いております!CDではなくレコードも持っていますよ。当時オルガンはパナソニックの電子オルガンでした。フェスティヴァルホールの舞台に実際1000人が出演した伝説の公演です。

おおおおおおお!あの伝説の演奏会ですね!

写真でみるだけで、圧倒されますね、あの舞台(笑)。実際に見たら、いかほどかと。

これも、遥か昔、の話でありますね。大阪のよき時代、という気がします。

ぐすたふ369 | URL | 2011-04-27(Wed)21:27 [編集]


朝比奈の千人

朝比奈が指揮した千人の交響曲はタワーレコードからCDが発売されていますね。

http://tower.jp/item/2172887/

朝比奈のマーラーというのはちょっと想像がつきません。

雅哉 | URL | 2011-04-28(Thu)00:24 [編集]


Re: 朝比奈の千人

> 朝比奈が指揮した千人の交響曲はタワーレコードからCDが発売されていますね。
>
> http://tower.jp/item/2172887/
>
> 朝比奈のマーラーというのはちょっと想像がつきません。

ご教示ありがとうございました。

御大のマーラーは、3番と5番を定期で聴いたことがあります。5番は、可もなく不可もなく、3番は崩壊寸前、という出来で、ああ、御大はマーラーを振る人ではないな、と思った記憶があります。ベートーヴェンや、チャイコフスキーから放射される、「圧倒」という他のない「気」がそこには無かったように思います。

ただ、この8番に関しては、もしかしたら御大の芸人魂が炸裂し、違う次元に到達していたかもしれませんね。もし、機会があれば、一度耳にしたいものです。

ぐすたふ369 | URL | 2011-04-28(Thu)20:51 [編集]


ブルックナー vs. マーラー

例えばブルックナーを得意とするヨッフム、チェリビダッケ、ベーム、ヴァントはマーラーを振らないし、マーラー指揮者のバーンスタイン、ワルター、クレンペラーらはブルックナーが苦手みたいです。全く性格が異なる音楽なのだと想います。僕の知る限り、両者の交響曲全集を録音したのはハイティンク、ショルティ、インバルくらいなのでは?

雅哉 | URL | 2011-05-08(Sun)01:15 [編集]


Re: ブルックナー vs. マーラー

雅哉さん、こんばんは。

> 例えばブルックナーを得意とするヨッフム、チェリビダッケ、ベーム、ヴァントはマーラーを振らないし、マーラー指揮者のバーンスタイン、ワルター、クレンペラーらはブルックナーが苦手みたいです。全く性格が異なる音楽なのだと想います。僕の知る限り、両者の交響曲全集を録音したのはハイティンク、ショルティ、インバルくらいなのでは?

インバルとハイティンクが、両方をこなせているというところに、もしかしたら秘密があるのかもしれませんね。

音楽とは、不思議なものです。

ぐすたふ369 | URL | 2011-05-09(Mon)00:06 [編集]


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