不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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「不安の時代」はヒューマニティによって救済される・・・・大フィル定期

1曲目が、真に感動的な名演。

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル第447回定期演奏会
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
ピアノ独奏:小曽根真
バーンスタイン:交響曲第2番「不安の時代」
シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43

宿命のナンバー「9」の二曲から、ファイナルシーズン、名曲のナンバー「2」の2曲、というところ、なのだろうか?

「主よ、御許に近づかん」の弦楽アンサンブルで、始まった今日のコンサート。とりあえず、みんな心を静めて、と。そして、改めて、1曲目で救済を、そして2曲目で賛歌を、というものでなかったかしら。

何をおいても、バーンスタインのシンフォニーが感動的。真に感動的。

本当のことを言ってしまえば、「不安の時代」、聴くのが辛いかもしれない、と思っていたんです。だって、現実に今、とんでもないくらいに「不安」だもの。「不安」で「不安」で、それに毎日押しつぶされそうになりながら暮らしている。

でも、ここでは、「不安」という暗黒に塗りつぶされた闇夜を通り抜けたあと、乾いた空から一条の光が差し込む。最後のエピローグの長いアダージョ・・・ここにあるのは、ロマン派にあったような暖かな慈愛の光では無いかもしれない。そう、それは神の救済ではない。それはずっとパーソナルなもの。人間による、人の救済。ヒューマニズムというものへの、「信仰告白」。

僕たちは、それ以外に救われる道はないのだろうけれど、そのことをずっと深いところに安心させてくれるような、確信めいたものを振りぬいてくれた、大植さんの棒は、涙が出るくらい素晴らしかった。

小曽根さんのピアノも、以前にもましてグレードアップ。滅茶苦茶練習してきてはります。なんら、クラシック・コンサートピアニストに引けをとらない、堂々とした音圧と表現力。また、その一方で、変拍子リズムの切れの良さと、jazzyな部分のスィング感は流石であります(この辺、大フィルのつけが鈍くさいところもありましたが、初日ですしね)。

アンコールで弾いた、ウェスト・サイドストーリーの「サムフェア」を織り込んだインプロビゼーションも、心に沁みました。そうだよね、僕たちはここから「どこかに」行かざるを得ない。でも、自信をもって、前を向いて、進んでいく以外にはない。

この音楽で、また少し救われたような気がします(救いがないと、ぐすたふくん、ホントにやっていけないくらい、参ってるんですよね)

後半のシベリウスは、「巨匠然とした」、「堂々たる」、「息の長い」、「悠揚迫らざる」演奏。まるで、往年のカラヤンの録音を彷彿とさせるもの。

最終楽章、じっくりじっくりと最後の頂点での解放に向かって緊張を詰めていく、その悠然たる音楽の流れに身を任せることの幸せ・・・・ただただ、そのことに感謝。

人は言うかもしれない。ここにある「賛歌」は、ありがちな安っぽいものだと。でもいいじゃないですか。人は、それを求めている。求める人が居るから、この曲は名曲であり続けるんじゃないでしょうか?

大植さん、大フィルのみなさん、本当にありがとうございました。



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コメント


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ぐすたふさま

昨夜は同じコンサートに同席でき、またお話もできて、ありがとうございました。

これから自分の方に書きますね。もちろんそちらにも書きますが、幻のシベ2の入り口は下記のページの

http://www.festivalhall.jp/top.html

Infomation

のすぐ右辺りです。

しかし
『どうしようもないことは、どうしようもない』というのは正し判断ではありませんし、また
『どうしようもないことも、かならずなんとかなる』というのもまちがっているのでしょう。その中間で生きて、また数ヵ月後には、なつかしくお話ができれば、ありがたいことと思います。そのときはまたどうぞよろしくお願いいたします。

古都百話 | URL | 2011-04-16(Sat)00:18 [編集]


Re: タイトルなし

京都百科さん、こんばんは。>
> 昨夜は同じコンサートに同席でき、またお話もできて、ありがとうございました。

こちらこそ。お話できて、どれだけ救われたかわからないです。

> 『どうしようもないことは、どうしようもない』というのは正し判断ではありませんし、また
> 『どうしようもないことも、かならずなんとかなる』というのもまちがっているのでしょう。その中間で生きて、また数ヵ月後には、なつかしくお話ができれば、ありがたいことと思います。そのときはまたどうぞよろしくお願いいたします。

同感です。

結局、自分ができることを精一杯やるしかないのです。多分。

数ヵ月後、どんなお話ができるでしょうか?

願わくば、笑顔でお会いできることを、こころから祈ります。

ぐすたふ369 | URL | 2011-04-16(Sat)00:41 [編集]


はじめまして

ぐすたふ様
はじめまして。雅哉さんのところから辿り着きました。
プログラムが発表された時には、まさか、日本が
こんな状況に置かれているとは誰も考えていなかった
はずですが・・・図らずも、今の我々の心境に寄り添って
くれるプログラムになった気がします。

Odette | URL | 2011-04-17(Sun)22:49 [編集]


Re: はじめまして

こちらこそはじめまして。

> プログラムが発表された時には、まさか、日本が
> こんな状況に置かれているとは誰も考えていなかった
> はずですが・・・図らずも、今の我々の心境に寄り添って
> くれるプログラムになった気がします。

本当ですね。

でも、まだまだこれからが長い。この1年、大植さんは、どのように我々とともに歩んでくれるのでしょうか。

ぐすたふ369 | URL | 2011-04-18(Mon)06:58 [編集]


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