不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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オルガンがスタンバイされていたことに、みんな気が付いていたのだろうか?・・・大フィル定期二日目

今年も東京定期にピークが行きそうですな(笑)

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル第445回定期演奏会(二日目)
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
ショスタコーヴィチ:交響曲第9番変ホ長調作品70
ブルックナー:交響曲第9番二短調

いや、昨日よりもさらに上を行く出来。今日がピークなのか、それともさらに東京定期はこの上を行くのか。

何がすごかったって、ショスタコの1楽章がさらに精度を上げたこと。一分の隙も見せない緊密さと緊張感。演奏自体の錬度も上がって、「見事」と口をつくほどの出来。ただ一点、ペットが打楽器の一撃の後のクライマックス・ハイトーンを外したことが残念。これさえなければ。

そして、3楽章は昨日よりもさらにテンポアップ。これもすごかった。よくまあ破綻も見せずにこのテンポについて行けたもんだ、大フィルエライ。

さらに5楽章、昨日聴いているから、「シュプレヒコール」の地響きがどこまでか、というところが最大の聴きものとは心得たもの。身構えるぐすたふくんに、さらに畳みかける大植英次怒涛のドラマツルギー。

聴きながら思ったのだが、大植英次、という人の音楽の真髄は、「換骨奪胎」にあるのではないか。若干言い過ぎかもしれないが、時にこの人、同じ曲で、他の人とも、いわんや自分の以前の演奏とも、全く違う物語や心象風景をそこに描いて見せる。まさかこの曲の中に、こんなものを見るなんて、こんなものを聴くなんて・・・そんなことを平然とやってのける。

このショス9という曲も(ショスタコ自体が、多面体の存在だ、とは吉松隆の受け売りだが)、パロディや皮肉や冷笑といったものを浮き彫りにすることはたやすいかもしれないが、それをしてこんなに「厳しい」音楽にしてしまうあたり、大植英次ならでは、という気がしました。

とにかく、今回はこのショス9が最大の聴きものであることは疑いがない。東京では一体どうなるのか?

そして、ブルックナーは・・・・昨日は白い、と書きました。でも今日は違う。人の心臓が、脈打つのがわかる。

1楽章が秀逸。昨日はやや音楽の緊張が弛緩する場面も見受けられたが、今日は最初から最後まで一つの大きな弧を描いて音楽は時間を包括する。大植さん、コーダの最後の最後でテンポを上げるのだが(これが大植ブル9の特徴ですね。まるで、突撃!進軍!、みたい)、昨日はややわざとらしさやあざとさが気になったこの部分、今日は大きな流れの中の必然として、なんら違和感が無かったです。

とにかく、この楽章は大フィルがホントに良く鳴っていて、この音だけでも聴く価値は十分にある。二楽章もまた、重戦車サウンドを堪能できる、圧倒的な質量感。

ただ、3楽章が・・・浄化と変容、という言葉で表現しても良いような音楽の歩み、そこで昨日も感じたような、魂が昇っていくような、「白さ」への昇華が起こるのだけれど、大植英次といえども、この長い長いアダージョの中、それを十分にやってのけるには、やや力不足であったかもしれない。音楽がやや退屈に傾くところ、無きにしも非ず。演奏自体も、昨日はホルン+ワグナーチューバ部隊が最後の和音を見事に吹ききったのだが、今日は・・・・。ここら辺が、東京ではどうか。成功するのか、否か。

ただ、昨日も気がついてはいたのだが・・・・実は、ブルックナーの最初から最後まで、パイプオルガンがスタンバイされている、それのみならず、正面からライトが当てられていたんですよ。昨日は正面バルコニー席だったので、なんでこんなにライトが当たるんだと、何度も後ろを振り返ったのだが、なにもない。今日、正面から見てみて、はっきりとオルガン演奏者席がライトアップされていることがわかりました。でも、やっぱりそこは無人。一体、これって??

この事実に、どれだけの人が気が付いていたのだろう。そして、それを指示したのは?・・・やはり、大植英次?とするなら、一体何のために?

東京公演、サントリーホールでも、オルガンはスタンバイされるのだろうか?

そして、無人のオルガン演奏者席、そこには・・・何かが・・・誰かが、居たのだろうか??
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オルガンスタンバイ

ぐすたふさんおはようございます。東京公演を聴くまではぐすたふさんの記事を読まないようにしようと思っていたのですが、誘惑に負けて(^^)ちらっとのぞかせていただきました。じっくり読むのはあとにしようと思います。謎のオルガンスタンバイ、サントリーでどうなっているのか確認したいと思います。以前ちょっと冗談で思った、まさかまさかのテデウムアンコール???、しかしそれはないか。。。

じゃく3 | URL | 2011-02-19(Sat)08:57 [編集]


オルガンに座っていたのは・・・

おはようございます。

オルガン奏者席へのライトアップの件ですが、やはりそこに座っているのはブルックナー本人なのではないでしょうか?

ブルックナーは当時、最も腕の立つオルガン奏者だったそうで、その棺も聖フローリアン教会のオルガンの下に安置してあります。ブルックナーの音楽はオーケストラで描くパイプオルガンの響きとも言えますし。

僕は1日目を聴きました。最後のホルン+ワグナーチューバの和音は及第点かなと思ったのですが、2日目は駄目でしたか……。拙ブログで相当プレッシャーをかけておいたのですが(笑)。まぁ、東京公演は頑張ってもらいましょう!

雅哉 | URL | 2011-02-19(Sat)10:01 [編集]


Re: オルガンスタンバイ

じゃくさん、おはようございます。

> 謎のオルガンスタンバイ、サントリーでどうなっているのか確認したいと思います。

レポートお待ちしております。

そこに何が、誰が座っていたか・・・・サントリーでもしオルガンがスタンバイされていなかったとしたら、その答え、おのずからわかるのかもしれないです。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-19(Sat)10:40 [編集]


Re: オルガンに座っていたのは・・・

雅哉さん、おはようございます。

> オルガン奏者席へのライトアップの件ですが、やはりそこに座っているのはブルックナー本人なのではないでしょうか?

そうかもしれません、でも、私は朝比奈隆なのかもしれない、と次第に思うようになりました。

ブル9を大植さんが最初に演奏したのは、朝比奈隆生誕100年。それを待って、満を持して、特別演奏会としてまで演奏したもの。それを、没後10年の年、定期に持ってくる。東京に持っていく。大植英次、という人は、そういったことに特別の意味を見ようとする人なのではないでしょうか。

写真を指揮台に置くというような、そんな時代は過ぎ、自分もまた来季で身を退く、おのずから表すべき態度は変わるべき、と思ったんじゃないか、そんな気がしています。

もし、私の推測が正しければ、私の中に微かに「これは単なるポーズなのじゃないか」という気持ちがあったこと、この失礼を心から詫びなければなりません。

サントリーで同じようにライトアップされるのか否か、その結果でおのずとその答えはわかるような気がします。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-19(Sat)10:51 [編集]


Re: オルガンスタンバイ

ぐすたふさん、早速お返事ありがとうございます。

お返事を読んで、サントリーではオルガンがスタンバイされていないだろうということを、ほぼ確信しました。
きっと、きっとそのはずです。



じゃく3 | URL | 2011-02-19(Sat)10:55 [編集]


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| | 2011-02-19(Sat)11:43 [編集]


ぼくが朝比奈説を採らない理由

芸術というのはいろいろな解釈があってしかるべきで、限定してしまってはつまらない。そのことは重々承知の上で、僕の見解を述べさせていただきます。

ですから以下に書くことは「反論」というような堅苦しいものではなく、「知的な遊び」程度に軽く受け取っていただければ幸いです。

朝比奈隆は指揮者になる前、ヴァイオリニストでした。だからオルガン奏者席に座らせる意味が余りないような気がします。それにオルガンは客席に背を向けて弾きますから、「オケを上から見守る」というよりも「一緒に演奏する」という意味合いの方が強いように思います。

また大植さんはブルックナーの指揮を終えると、ずっと胸に手をあててたという証言もあり、胸ポケットの中にはやはり、朝比奈の写真が入ってたのではないでしょうか?

今回の定期はザ・シンフォニーホールという空間そのものを教会に見立てたという解釈も可能ではないかと考えます。

雅哉 | URL | 2011-02-19(Sat)12:55 [編集]


Re: Re: オルガンスタンバイ

じゃくさん、こんばんは。

> お返事を読んで、サントリーではオルガンがスタンバイされていないだろうということを、ほぼ確信しました。
> きっと、きっとそのはずです。

お言葉ありがとうございます。でも、それを決めるのは、大植英次。彼の御心のままに。

明日の東京、演奏が成功すること、心から祈っています。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-19(Sat)19:37 [編集]


Re: ぼくが朝比奈説を採らない理由

雅哉さん、こんばんは。
この話題で、いろいろお話が出来て、とてもうれしいです。
>
> オルガンは客席に背を向けて弾きますから、「オケを上から見守る」というよりも「一緒に演奏する」という意味合いの方が強いように思います。

私もそう思います。だから、あの誰もいないオルガン演奏者席には、何かが・誰かが居て、一緒に音楽を奏でていたんでしょう。

> 今回の定期はザ・シンフォニーホールという空間そのものを教会に見立てたという解釈も可能ではないかと考えます。

この指摘は、実に鋭い指摘かと思います。その通りかもしれない。いや、そうだったんでしょう。

大植英次、この人を迎えて、ここまで一緒にやってくることができた大阪は、幸せであったと心から思います。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-19(Sat)19:42 [編集]


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| | 2011-02-19(Sat)19:43 [編集]


サントリーホールでも・・・

twitterのつぶやきで知りましたが、東京公演でもパイプオルガンに同様の演出が施されていたようです!

雅哉 | URL | 2011-02-20(Sun)19:15 [編集]


オルガンのライトアップ

初めまして、私は大阪二日目に行きました。
私はいつも二階席なので、いつもの背景と違和感を覚え、オルガンがスタンバイライトアップされていることを確認し気になっていました、ブルックナーだからこの演出もよいな~と思いました。
でも、そうしたくなった監督のご意向も知りたいですね。。。

milk0509 | URL | 2011-02-20(Sun)20:53 [編集]


オルガンのライトアップ

ぐすたふさん雅哉さんこんばんは。
本日サントリーに行ってまいりました。すばらしい演奏会でした。とりあえずオルガンについてご報告しておきます。

すでに雅哉さんが書かれているとおり、サントリーでも、ブルックナーのとき確かにライトアップされていました。

開演前に見てみると、すでにオルガンの鍵盤が開かれ、普段は左右に行き来できるオルガン席の前にはロープが張られて、行き来できないようになっていました。しかし照明はなし。ショスタコが終わって休憩が終わって、ブルックナーが始まるときにホールの照明が落とされるとオルガンへの照明がうかびあがってきました。

もっとも、本当にスタンバイされていたわけではなく、オルガンの電源というかスイッチは入っていないようでした。

当然、アンコールもありませんでした(^^;)。
以上とりいそぎご報告です。

じゃく3 | URL | 2011-02-20(Sun)21:49 [編集]


Re: オルガンのライトアップ

milkさん、はじめまして。

> 私はいつも二階席なので、いつもの背景と違和感を覚え、オルガンがスタンバイライトアップされていることを確認し気になっていました、ブルックナーだからこの演出もよいな~と思いました。

そうですか、気が付いていた人は少なくないのですね。

私も、この演出の意図、知りたいものです。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-20(Sun)22:27 [編集]


Re: オルガンのライトアップ

雅哉さん、じゃくさん、こんばんは。

> サントリーでも、ブルックナーのとき確かにライトアップされていました。

そうでしたか!!そうすると、雅哉さんのご指摘のように、コンサートホールを教会にする、という演出ということになりますね。

そうなると、演奏者席には・・・・

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-20(Sun)22:29 [編集]


オルガンのライトアップについて

ぐすたふさん雅哉さんこんばんは。実は昨日の演奏会のあと、大植さんのサイン会に並び、大植さんにオルガンのライトアップについてお尋ねしました。きのうはそこまできちんと書く時間がなかったので、本日あらためてそのことを拙ブログに書きました。よろしければ是非ごらんください。

じゃく3 | URL | 2011-02-21(Mon)22:19 [編集]


Re: オルガンのライトアップについて

じゃくさん、コメントありがとうございます。

早速拝見しました!!そうですか、やはりあそこにはブルックナーが座っていたのですね。

東京の演奏会も成功裡に終わったようで、本当に良かったです。

今後も、大植・大フィルをよろしくお願いします。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-21(Mon)22:54 [編集]


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| | 2011-02-22(Tue)00:20 [編集]


オルガンネタで白熱状態ですね!楽しく読ませていただきました。
前回のブル9では朝比奈さんの写真を譜面台に、今回はブルックナーーをオルガン席に・・・淋しい話ですが、最後の演奏会での演出も楽しみです。
それにしても大植さんはどこに行ってしまうのでしょうか?

jupiter | URL | 2011-02-24(Thu)03:04 [編集]


Re: タイトルなし

Jupiterさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

> オルガンネタで白熱状態ですね!楽しく読ませていただきました。

ありがとうございます。こうやって、みんなで盛り上がれるのがたのしいんですよね。大植さん、ほんとにいい人です(笑)。

> 淋しい話ですが、最後の演奏会での演出も楽しみです。

ホントに淋しいです(涙)。
でも、最後の演奏会は、私は「復活」をもう一度、ではないか、と思っています。マラ9という説もありますけど。

> それにしても大植さんはどこに行ってしまうのでしょうか?

それを知ってる人、どんな情報でもいいから書き込んでくださいませ!!!!

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-24(Thu)20:13 [編集]


始めまして☆大植さん大フィル大ファンの大阪在住のクラシック大好きな私です。いつもぐすたふさんの音楽日記楽しく拝見させて頂きいろいろと勉強させて頂いております。本当有難うございます。さて先日の「ショスターコーヴィチとブルックナー第9演奏会」本当素晴らしかったです☆渾身のブルックナーの演奏を聴いている途中でその「神に捧げる壮麗なブルックナーの響き」の中に「パイプオルガン」の響きが一瞬聴こえた様な気がして「え!」と思いパイプオルガンを見上げるとも誰もいない…でもライトが…でも私の記憶はそこまでで…ぐすたふさんの日記拝見させて頂き「パイプオルガン」の「ライト」「スタンバイ」の意味がはじめて分かりました。感激致しました。それとこの日大植さん前半と後半で「ポケットチーフ」の色が違っていました。前半は「赤」後半は「白」これも「何か意味があるのかしら…後半の白は朝比奈さんへの何かかな」と…(音楽と少し離れたお話ですがm(__)m)音楽の「楽しさ」「芸術の奥深さ」を皆に気さくに教えて下さる皆に愛されている大植さん☆それでけに御退任は寂しくて寂しくて(-_-;)(私のまわりの皆もそう言っております(-_-;))桂冠指揮者として指揮して頂ける事本当に嬉しく大感謝の私ですがやはり演奏会数は減るとの事(-_-;)(先日ちょっとだけ大フィル事務局の方に「御退任寂しいです(-_-;)桂冠指揮者としてたくさん演奏会心よりお願い致します」と申しましたが…(事務局の方のお話によると2012年以降も大植さん「星空コンサート」と「大阪クラシック」は続けて頂けるとの事☆☆本当感謝の私です☆)サイン会で大植さんに「桂冠指揮者として指揮して頂ける事はすごく嬉しいです。でも音楽監督御退任はすごく寂しいです(-_-;)」と少しお話しさせて頂きましたが…(さすがにそれ以上の事はお話出来ず…)音楽監督最終演奏会は私も「復活」がいいなと…(何年か後に再び音楽監督として「復活」して頂きたいという願いを心より込めて☆)長いコメントになり本当すみませんm(__)mm(__)mm(__)m

大阪の雪ん子☆ | URL | 2011-02-27(Sun)23:05 [編集]


Re: タイトルなし

雪ん子さん、こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。

>「神に捧げる壮麗なブルックナーの響き」の中に「パイプオルガン」の響きが一瞬聴こえた様な気がして「え!」と思いパイプオルガンを見上げるとも誰もいない…でもライトが…

やっぱり、かなりの人が気が付いていたんですね。初日、私、正面から眩しく照らされて、何度も何度もバルコニー席から後ろを振り返っていたんですが、同じように振りかえる人はだれもおらず(笑)、みんな不思議に思わないのかなあ、と思っていましたが。

>それとこの日大植さん前半と後半で「ポケットチーフ」の色が違っていました。前半は「赤」後半は「白」これも「何か意味があるのかしら…後半の白は朝比奈さんへの何かかな」と…

これは、私は気が付かなかったのです。すごい観察ですね、感服いたしました。さすがは女性の方ですね。

実は、この件は他に気が付いた人が居て、大植さんに直接尋ねたらしいです。その答えは、「教会に行くのに、赤のポケットチーフはおかしいでしょ」とのこと。やはり、オルガンのライトアップのキーワードは「教会」であった、ということですね。

>桂冠指揮者として指揮して頂ける事本当に嬉しく大感謝の私ですがやはり演奏会数は減るとの事(-_-;)(事務局の方のお話によると2012年以降も大植さん「星空コンサート」と「大阪クラシック」は続けて頂けるとの事

これは重要な情報!!!!ありがとうございます。

>音楽監督最終演奏会は私も「復活」がいいなと…(何年か後に再び音楽監督として「復活」して頂きたいという願いを心より込めて☆)

賛同いただける方がおられて、とっても嬉しいです(^^)

>長いコメントになり本当すみませんm(__)mm(__)mm(__)m

とんでもない。今後ともよろしくお願い申し上げます。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-28(Mon)00:18 [編集]


もう一度勝負しましょう!

こんにちは。

2012年3月31日の特別演奏会、ぐすたふさんは「復活」という予想なのですね。僕はマーラー/交響曲 第9番に一票入れます。根拠を述べましょう。

1. 大フィル定期でこの曲が予定されながら、大植さんの病気のためにキャンセルされたこと。その意味で大植さんはファンに対して借りがあります。

2. 来シーズンは京都でのマーラー/交響曲第1番「巨人」からスタートします。7月兵庫芸文で4番、11月に「大地の歌」。順に並んでいます。そして来年3月に第9番と来れば、美しく物語は完結するのです。「復活」だと順番が戻ってしまいます。

3. 今シーズンの最後がショスタコとブルックナー「宿命の9番」。来シーズン最後がマーラーの9番なら、これも調和が取れるでしょう?

4. 大植さんはハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団・首席指揮者としての最後の演奏にもマーラーの9番を選んでいます。

5. 交響曲第9番がウィーンで初演されたのはマーラーの死後、1912年6月26日。つまり2012年は100周年なのです!

さて、ぐすたふさんが正しいのか、それとも僕の予想が当たりなのか、はたまたどちらも間違いで意表を突くプログラムなのか?発表を楽しみに待ちたいと思います。

雅哉 | URL | 2011-02-28(Mon)18:10 [編集]


Re: もう一度勝負しましょう!

雅哉さん、こんばんは。コメントありがとうございました。

正直、参りました。降参です。ここまで根拠を並べられると、ぐうの音もでません。マラ9説、極めて有力でありまする、ですね。

でもまあ、邪馬台国九州説に対していまだに畿内説が存在意義もあるように、「復活」説にも5分の魂、と言わせてくださいませ。

それはですね、

1. 大フィル定期でマラ9が予定されながら、大植さんの病気のためにキャンセルされましたが、そのあとハノーファーNDRと来日公演をした時、大阪でこの曲をやることを大植さん自らが熱望された、という事実があります(ハノーファーのツアーでは、他都市でマラ9以外のプログラミングもありました)。これで、大植さんはファンに対して借りを返そうとしたかもしれません。

2. 来シーズンは京都でのマーラー/交響曲第1番「巨人」からスタートしますが、京都特別公演はこれまで4回、チャイ4・英雄の生涯・ベー7・チャイ5です。マーラーは一度もありません。来季で身を退く大植さんとしては、京都で一度もマーラーをやらない、というわけにはいかない。しかもマーラーイヤーですし。・・・・でも、マラ5をやるわけにも行かない(だって、下野殿下がマラ5を京響で4月にやりますもん)。マラ6・マラ9はお金がかかりすぎる(編成でかすぎ)。マラ4は、歌手を調達しなきゃいけない。となると、巨人しかないわけですよ。また、京都特別公演はこれまでも、定期や大阪でのシリーズとは全く独立したコンセプトでしたから、これとシーズン全体の流れをリンクさせる考えは、大植さんにはない、と思います。

3. ショスタコとブルックナー「宿命の9番」は、東京公演に持っていくことも見据えたプログラミングです。おそらくは、シーズン最後、という感覚は無いと思います。

4. 1.で述べたことの繰り返しになりますが、大植さんはハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団・首席指揮者としての最後の演奏にもマーラーの9番を選んでいるのは事実。しかし、これを持ってツアーを行い、ここ大阪にも来ている。もう一度同じことをやるとは、策士大植としては、ないのではないのかと。

5. 交響曲第9番がウィーンで初演されたのはマーラーの死後、1912年6月26日。つまり2012年は100周年という指摘には、反論の余地はありません。朝比奈隆生誕100年、没後10年をきちんとやってのけた大植英次としては、この考えがあってもおかしくはない。

6.ただ、大フィルで最初「復活」をやったとき、「復活は僕にとって、節目節目で大事な曲。ミネソタで最後にやったのもこの曲」と言っておられたのを憶えています(最初もこの曲、と言っておられたような記憶もあるのですが、この点ははっきりしません)。もし、ミネソタでの最初と最後がこの曲であったなら、大阪でもそのようにするのではないか、と思うのです。ハノーファーは、ツアーがありましたからね、復活を選ぶわけには物理的に行かなかったのではないでしょうか?

さて、みなさま、いかがでございましょう。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-28(Mon)23:09 [編集]


追記

ちなみに

2001年、ミネソタ管と大植さんの最後のツアーのプログラムは

「春の祭典」と「田園」

だったようです。

ぐすたふ369 | URL | 2011-02-28(Mon)23:49 [編集]


マーラー/交響曲 第9番は別れの音楽

こんばんは。

正直言って来年3月31日のプログラムを当てるのはゲームに過ぎませんから、結果はどうでもでも良いのです。

マーラー/交響曲第9番を初演したのはブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でした。ワルターはウィーン・フィルと1938年に同曲をレコーディングしています。このCDが僕の手元にあるのですが、歴史的な名演です。この時代、ウィーン・フィルの弦がノン・ヴィブラートで演奏していることも注目に値します(ノリントンがマーラーをノン・ヴィブラートで演奏する根拠はこの演奏にあります)。 

1938年はオーストリアがナチス・ドイツに併合さた年であり、マーラー同様ユダヤ系だったワルターはこのレコーディングの直後、スイスに亡命します。だからマーラーの9番は実質的に「別れの音楽」となりました。しかしこれは「永久の別れ」ではなく、第二次世界大戦後ワルターはウィーンに戻り「大地の歌」の名盤を残していますから、「しばしの別れ」だったのですね。

そういう意味でも大植/大フィルが来シーズン最後に演奏するのに相応しい曲だと僕は思うのです。


雅哉 | URL | 2011-03-01(Tue)00:38 [編集]


Re: マーラー/交響曲 第9番は別れの音楽

雅哉さん、おはようございます。こういう話題で盛り上がれるのは楽しいですね(^^)。これも、大植英次というひとが大阪にいるからで、ホントに有難いことです。

> 1938年はオーストリアがナチス・ドイツに併合さた年であり、マーラー同様ユダヤ系だったワルターはこのレコーディングの直後、スイスに亡命します。だからマーラーの9番は実質的に「別れの音楽」となりました。

これを録音したCDを持っています。何とも言えない気持ちにさせられるCDですね。

特別演奏会、多分CDになるだろうと思います。こんな、記念碑的な空気が記録されること、そしてそれを共有出来ること、その幸せを思いたいと思います。

ぐすたふ369 | URL | 2011-03-01(Tue)07:19 [編集]


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| | 2011-03-01(Tue)23:40 [編集]


ぐすたふさん早速のお返事本当有難うございました。大植さんの「白いポケットチーフ(教会)」の意味本当よく分かりました。ブルックナーが「愛する神に捧ぐ」(Dem Lieben Gott)と作曲したブルックナー第9番☆(サイン会で大植さんブルックナー自筆譜のこのお言葉素晴らしい発音で教えて頂き大感激の私でした☆)本当ぐすたふさん皆さんの奥深いコメントを読ませて頂き大植さん大フィルの本当に素晴らしい演奏会の余韻に心地よく浸っている私です。この至福の時をいつまでも…と心から願う私です。

大阪の雪ん子☆ | URL | 2011-03-02(Wed)00:23 [編集]


Re: タイトルなし

雪ん子さん、おはようございます。

> ブルックナーが「愛する神に捧ぐ」(Dem Lieben Gott)と作曲したブルックナー第9番☆(サイン会で大植さんブルックナー自筆譜のこのお言葉素晴らしい発音で教えて頂き大感激の私でした☆)・・・・・この至福の時をいつまでも…と心から願う私です。

同感です。

このことで、いっぱいお話できて、ホントにうれしかったです。また、遊びに来てくださいね。

ぐすたふ369 | URL | 2011-03-02(Wed)07:17 [編集]


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