不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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いや、やっぱりハイドンがいい・・・・大フィル定期二日目

やっぱり、ハイドンが掛け値なし。

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル第454回定期演奏会(二日目)
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
ハイドン:交響曲第92番Hob.I92「オックスフォード」
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」

大フィルのブログにもちゃんと書いてあるように、そしてプログラムに挟みこまれた大植さん自らのコメントにもあるように、このハイドン、配置が独特。基本は8-8-6-4-2の弦セクションなのだが、それが、左右に(8-0-3-2-1)と(0-8-3-2-1)のように配される。要するに、バックに通奏低音を従えた二つのヴァイオリン群が対峙する、と言った格好。その二群に挟まれるようにして中央に管楽器群が座す、といった塩梅で、実際に聴いていると、通奏低音にそれぞれが支えられた三声がアンサンブルしている、という構造が非常に明快に聴こえてくる。そのことが、非常に面白かったですね。

特に、それが効果的に分かったのは、4楽章の開始で、この部分、ファーストヴァイオリンとチェロだけで始まるのだが、このチェロが、オブリガートチェロ一丁ではじまるものだから、丁度左弦楽群から音楽が始まる、と言う格好になるんですよ。左弦楽器群→左弦楽器・管楽器群vs右弦楽器群→Tuttiと拡大していくのが目に見えてわかる、という具合。

帰ってきてスコアを確認したところ、ハイドンは最初から最後まで、一貫してチェロパートを、オブリガートチェロとチェロ・バスの二つに分けているのだけれど、大植さんはこのオブリガートチェロを、基本的にトップチェロ一丁にしていたみたいです。ところが、僕が持っているCDでこれをチェロ一丁でやらせているのは皆無。

そんなもので、この扱いが僕がこれまで聴いたことのない新鮮な響きを聴かせてくれるんですよ。それは例えば、一楽章の序奏で、柔らかなヴァイオリンとヴィオラの和声の雲の中、チェロがソロが朗々と対旋律を歌う美しさ、そういったところ。

大植さんのハイドン・サウンドのモダンさの表出は、これにとどまらず、3楽章のトリオでまるで地虫がじーーとうなるような音が聞こえたり(これは、一体だれが弾いてたんだろう?探してもわからなかったです)、4楽章でおならのようなホルンのゲシュトップが聴こえたり、といろいろ不意打ちのような音が飛び出してくる。これも面白かったなあ。

またテンポも絶妙で、突然のストップや、突然のテンポダウンなんかもそこかしこに仕掛けてくる。ここらへん、どこまで許されるか、という話もあるかもしれないけれど、ハイドンの音楽の基本はユーモアとウィットなんやから、曲の様式感が許容する範囲でいろいろやるのは、それこそハイドン自身も想定の範囲なんでしょう(帰ってきて、ラトル・ベルリンフィルの演奏をダウンロードして聴いたら、口あんぐり。こっちの方も凄いなあ、好き放題やってますねえ)。

こういう音楽の楽しいことと言ったらないです。これだけ楽しい演奏を聴かせてもらってるのに、なんでみんな演奏後ずのーーんなんやろ、と昨日書いたけど、今日はそこそこ笑顔がありました。拍手も、昨日はこれだけの演奏にこれはないやろ、と言う拍手だったが、今日は充分なレスポンス。よかったよかった。

でもって、英雄は、逆にもっといろいろとやって欲しいぐすたふ君にとってみれば、あたりまえの正攻法の演奏なもので、こんなもんか、てなもんで・・・・まあ、なんて不遜なクラオタなんでしょうねえ、私って(笑)。

でも、ボッセさんに捧げる演奏ですもん、それでいいんですよね、大植さん。



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意外に・・・大フィル定期

いや、正直なところ、です。

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル第454回定期演奏会
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
ハイドン:交響曲第92番Hob.I92「オックスフォード」
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」

プログラムを見てびっくりしたのだが、大植さん、スコッチを本番で振ったことが無いらしい。そんなことがあるんやなあ。それに、エロイカにしても、たくさん聴いたように思っていたけれど、実は定期にエロイカが掛るのは21年ぶりだとか。帰ってきて調べると、確かに大植さんのエロイカは、ベートーヴェン連続演奏会のときと大阪クラシックの2回。少なくとも3回くらい聴いたように思っていたし、定期で一度聴いたみたいに思いこんでいたのだけれど・・・・まあ人間の記憶なんていい加減なもんでありまする。

エロイカについては、大植さんのいつものスタイル。一楽章は早め、二楽章はじっくり、三楽章はさっと済ませて、四楽章で大きく盛り上がって終わる、という、奇をてらうことのない正攻法のもので、なにわのストコフスキーを期待するところ無きにしも非ずだったぐすたふくんにとっては、ちょっと肩すかしだったかも。でも、レパートリー感満載、大フィル・サウンド満喫(良くも悪くも・・というあたり、ちょっと含みがありますが)の満足できる演奏ではありました。

で、意外、と書いたのはハイドンの方で、「意外にもとっても良かった」んです。ホント。

これも、こっちの勝手な思い込みなんだろうけど・・・この間のシューベルトの5番がぐすたふくんとしては今一つの演奏だったので、あまり期待していなかったんですよね、実のところ。それがまあ、きりっと締ったプロポーション、加えてユーモアもあり、それでいてチャーミング、なんとも魅力的な演奏で・・・・この演奏だったら、あと8回聴いても良いなあ、と思った次第。

実際、明日もう一度聴けることが本当に楽しみなんです。だから、いろいろなことはその時に。

でも、ハイドンの演奏の最中に大植さんがポケットから出していたカードのようなもの、あれは一体何だったんだろうなあ。それから、これだけの演奏だったのに、終わった後の楽員諸氏から醸し出される空気がなんともどよおおおんとしたものだったのは、一体なぜなんだろう?

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長原幸太退団!!

多分そうなるだろう、とは思っていたものの、実際にそうなってみるとやはりショックですね。

長原君は大植さんの一本釣りで大フィルに来たわけだし、大植さんが辞めると同時に辞めよう、ときっと決めていたんだろう、と思います。

あのブラ4の衝撃、大阪クラシックでの獅子奮迅の活躍、この間の第9での中腰での奮闘など、目を閉じれば、今今のように思い出します。

大植さんと長原君と過ごしたこの年月、僕の人生の中でこれほど充実し濃密にひとつのオケと過ごした時間はなかったです。また、おそらくこれからもない、と思います。

本当にありがとう。

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