不惑わくわく日記

大阪でコンサートをあさっています。

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殿下のブルックナーは良い・・・・大フィル定期

いや、ほんと、そう思います。下手すれば、大植さんより良いかもしれない。

大阪 ザ・シンフォニーホール
大フィル第451回定期演奏会
下野竜也指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
J.S.バッハ=ベリオ編:「フーガの技法」より コントラプンクトゥスⅩⅨ
ボッケリーニ=ベリオ編:「マドリードの夜の帰営ラッパ」の4つの版
ブルックナー:交響曲 第2番 ハ短調(1872年 キャラガン版)

ブルックナーは、初版復元版。初めて聴いたけれど、2楽章と3楽章の順番が入れ替わっており、3楽章がアダージョ、そしてフィナーレへとつながる。1楽章と2楽章のスケルツォを聴いた限り、楽器の使い方や対旋律の音型くらいしか違いがわからなかったのだが、続く3楽章と4楽章がこれまで僕が聴いてきた版とはかなり違うのには驚きました。随分と饒舌なもので、3番の初版と3版の違いに通じるものがありますね。

それを、下野殿下、きりりっと締ったプロポーションに纏め上げて見事。大フィルも、これぞ大フィル・ブルックナーサウンド、これこれ、これが聴きたいのよ、っていう音を鳴らしてくれて、満足です。この曲、ブルックナーにしては細かい音符が多くて、しかも弦楽器奏者にとっては弾きずらかろう音型のオンパレード、加えてそこかしこにアンサンブル上の難所もあり、さてどこまで仕上げてくるかとそういう意地悪な気持ちも(笑)多少あったりもしたんだけれど・・・・いやいや御見それいたしました。ここまでしっかり弾きこんでこられれば、何の文句もありません。流石です。

ブルックナーって、やっぱりぐだぐだ小細工をするより、正攻法で誠心誠意演奏する方が、気持ちよくきけるんやなあ、って改めて思いましたね。聴き終わった後の爽快感が、なんともいえず良かったです。

殿下は、ブルックナー指揮者ですね。そう思いました。

ベリオは、この作曲家ならではの、コラージュというかモンタージュというか、そういう作曲技法的な面白さで知的に聴かせる作品。2曲目が特に面白く、楽しめました(同じ作曲家の、同じ曲の、4つのヴァージョンを同時に鳴らす、という、まあ思いつきそうで思いつかないアイデアの作品)。ただ、1曲目のバッハのトランスクリプションは、フーガ部の演奏が今一つ練れてない感じがあって、いまひとつ。最後に、まるでシーケンサーが停止したみたいに終わるあたりが、現代的で、面白かったですけれどね。

こういう曲を持ってくるあたりが、殿下ならでは。やっぱり、良く出来た人です。拍手。

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アルマ・マーラーの歌曲を聴く・・・アンサンブル・ミルフィーユ演奏会

りんりんが実は今、声楽を習っているんですよ。で、その先生が、なんとアルマの歌曲を歌うと聴いて、こすもす・りんりんと連れだって(いや、連れられて?)聴きに行きました。

京都 府民ホールアルティ
アンサンブルミルフィーユ第20回記念演奏会
リスト:ポロネーズ2番(ピアノ 光野仁美)
プッチーニ:ボエームより~私の名はミミ、ジャンニスキッキより~お父様にお願い(ソプラノ 井尻由香)
シューマン:ズライカの歌、春だ!、ミニヨン(メゾ・ソプラノ 森裕佳子)
武満徹:翼、明日ハ晴レカナ・曇リカナ、ワルツ、めぐり逢い(メゾ・ソプラノ 河村美佐)
モーツァルト:もし天国に慈愛あふれる星があるなら(ソプラノ 粉川陽子)
ショパン:舟歌作品30(ピアノ 山崎祥代)
ブレッヒ:いたずらあんよ、勇敢な歌、子守唄、小鳥の饗宴、小さい歌曲(ソプラノ野村恵子)
アルマ・マリア・マーラー:静かな町、なま温かい夏の夜、賛歌(メゾ・ソプラノ 小西紀美子)
J・シュトラウス:侯爵様あなたのようなお方は、田舎娘に扮するときは(ソプラノ 武田由美子)
橋本国彦:薊の歌、城ケ島の雨、落ち葉(メゾソプラノ 小川京子)
R・アーン:わたしがとりこになったとき、牢獄から、はなやかな宴、春(ソプラノ 奥村みずほ)
ロッシーニ:2匹のおどけた二重唱(ソプラノ武田由美子 メゾソプラノ小西紀美子)
ヴェルディ:椿姫より~不思議だわ、ああ・そは化の人か~花から花へ(ソプラノ 小松ななみ、テナー 清水徹太郎)
ラフマニノフ:前奏曲「鐘」/リャードフ:舟歌作品44(ピアノ 加藤雅子)
レハール:メリーウィドウより~ヴィリアの歌/モーツァルト:主よ誉めたたえよ(ソプラノ 野村恵子、全員合唱)

とまあ、野村恵子さんという歌手の方と(この人の素晴らしい歌唱力に感嘆。特に、ドイツ語の子音の美しいこと!!)とそのお弟子さんが一堂に会しての演奏会で、まあなんと盛りだくさんのプログラム。

この中でのお目当ては、当然アルマの歌曲。得難い機会です。

世紀末歌曲の匂いプンプンのもので、ベルクやウェーベルンの無調や12音に移行する前の歌曲、と言われてもうなずいてしまいそうな感じ。クロマティックな旋律の進行など、なかなかなものです。やっぱり、才能豊かな女性だったんだなあ、と改めて思いましたね。

でも、旋律的な魅力がそこにあるか、と言われると、ううむ・・・やはり、メロディメーカーではなかった、ということなんでしょう。その点が、夫マーラーには劣っていたんだと思いますね。ただ、ここまで出来た、ということはとりもなおさず、本人がどれほどの自信を自分に持っていたか推察するに余りあるもので、こんな人を妻にしたらマーラーもしんどかったやろうなあ・・・と。

それは別にしても、演奏自体は非常にグレードの高い立派なもの。他の方々も、一様にレベルの高い歌唱で、日本声楽陣の層の厚さをまざまざと実感する思いでありました。

終演後、りんりん、先生に「あんたも、これくらいできるようになりや!!」と喝を入れられておりました(笑)。ここまで出来るようになったら、ぐすたふお父さんは、地の果てまでも付いてまいります(^^;;)。

楽しかったなあ。りんりん、ありがとう。

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やっぱり今日も来ちゃったです・・・・大阪クラシック第6日目

電話で確認すると、中央公会堂、17時の公演だけ席があるとのことなので、来ちゃいました(笑)。

大阪 本町ガーデンシティ1Fエントランスホール
大阪クラシック第65公演
ヴァイオリン 小林亜希子
イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調作品27
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ

大阪 中央公会堂中集会室
大阪クラシック第67公演
井上登紀(Fl)大森悠(Ob)田本摂理(Cl)宇賀神広宣(Fg)藤原雄一(Hr)
佐久間総一(Vn)吉田陽子(Va)織田啓嗣(Vc)松村洋介(Cb)
ニノ・ロータ:九重奏曲

第65公演を聴いて思ったのは、昨年といい、今年と言い、新しく建ったビルのロビーを会場とする傾向がありますね。これは、会場を提供する側の思惑(宣伝効果もあると思いますね、実際、先日の阪急ビルといい)と、開催側の思惑が一致してのこと。いい効果ですよねえ。

丁度このごろ、御堂筋はビルの建て替えがつぎつぎですもんね。今日の本町ガーデンシティも、これが無ければ来ることもなかろうという場所。総大理石を思わせる外観の壮大なビル、へええええ、って見まわしながら聴いてました(おいおい、肝心の演奏はどないやねん)。

演奏的には、やはりニノ・ロータが、良く練習された佳演。これ、ヴィオラの吉田さんの肝いりで実現した演奏(著作権の関係で、楽譜がレンタルしかなく、日本にある楽譜が借りられなかったので、イタリアからわざわざ取り寄せたとのこと)だったのだが、まさに20世紀ディベルティメント、ところどころに仕掛けられたズレ(旋律線のズレや、和声のズレ)がモダンな装いをかもしだす、面白い曲でした。特に5楽章、奏者が興に乗ってヒートアップしていく音楽の軽快・軽妙さ加減が、とても魅力的だったです。

こういう機会の得難い曲を、きちっと一級の演奏で提供してくれる、そのことが何よりも有難いです。そのことが、聴衆を私たちを育ててくれる。

この時間に、心から、感謝。

会場を出れば夕暮れの街・・・公会堂に手を振りながら、ぐすたふくんは思います・・・また来年、来させてくださいね。

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やっぱり来ちゃいました・・・大阪クラシック第4日目

いやあ、ついつい。

大阪 梅田阪急ビル オフィスタワー15階 スカイロビー
大阪クラシック第48公演
大阪フィル・チェロ・アンサンブル
(近藤浩志、田中賢治、林口眞也、松隈千代恵、庄司拓、石田聖子、織田啓嗣、足立成礼)
デヴィッド・フンク:アルマンド
バッハ:アリア
ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第1番

しかし、凄い人!!早々に用意された曲目チラシははけてしまって、ぐすたふくん、もらえませんでしたもの。会場は、随分と広いロビーで、それこそ、200人から300人くらいは集まっていたんじゃないかしら。

台風の影響で初日の入りがどうだったか気になるところだが、少なくとも今日の入りや、昨日のシンフォニーホール公演の入り(補助席含めて完売!!)を見る限り、今年の大阪クラシック、例年以上の動員なんじゃなかろうか。地震や台風で、どうなることかとひそかにぐすたふくん、心配していたのだけれど、どうも杞憂に終わりそうで、何よりでありまする。

で、今日はチェロアンサンブル。なにより、ぐすたふくんが感慨深く思ったのは、メンバー紹介を聴きながら、全員の顔と名前が一致したこと!!いつもの定期では、今日参加の足立さんのかわりに、客演主席の上森君が居ての8人なんやなあ、と思った時、ああ、僕も随分長い時間をかけて、ここまで大フィルのことに詳しくなったんやなあ、としみじみしてしまいました。早いとこ上森君に正規入団していただいて、チェロ8人、固定していただきたいものだ、とも思いましたが。

演奏は、ブラジル風バッハの1楽章のカッコよさが秀逸。流石、プロ。この曲、大学オケの合宿では、飲みながら夜中にチェロパートが燃え上がる定番の曲。ここでも、懐かしい匂いをかがせていただきました。

「あと3日です!!」そう、まだ祭りは終わらない。



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今年はこれだけ・・・・大阪クラシック

今年は、この演奏会だけにしようと思っています。

大阪 ザ・シンフォニーホール
大阪クラシック第35公演
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
フルート独奏 野津臣貴博
尾高尚忠:フルート協奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番作品47
(アンコール)ショスタコーヴィチ:タヒチトロット

フルート協奏曲の2楽章が出色。この曲、聴いて思ったもは、明らかに北欧の音楽に通じる匂いがする。尾高家には、やはり北欧・ヴァイキングに通じる血が流れているんでしょう。それは、僕にも通じるもので、日本の民族音楽と、そのルーツのひとつたる北の音との邂逅、その果実を聴くことのできる思い。非常に聴きやすい、すっと胸に落ちてくる旋律と響きで、こういう邦人の曲、もっと聴かれてしかるべき、と思いました。

その一方で、大植節は炸裂。会場に聴きに来ている平松市長に向かって「市長!この曲を市長に捧げます!!」と言ったかと思うと、演奏終了後には、指揮棒を手渡し「これで、また大阪市を指揮してください!!」と持ち上げるなど、まあここまでやるか、という勢い。ここまで露骨にやると、市長選に向けてのデモンストレーションとでも受け取られかねないほどだが、この後、平松市長と橋本知事の一騎打ちとなって、もしやもしやの事態となった場合、大植さん、いったいどうなさるおつもりなんだろう、と老婆心ながら心配になってしまいましたが。

ショス5は、なんと大植さん、初めてのご披露とのこと。なんとなく、定期でやったものとばかり思っていたが、どうも違ったようです。「いつかやろう、いつかやろう、と思っていて、今回がちょうどいいタイミングと思った」との選曲との大植さんの言葉がありましたが、大植レパートリーの落ち穂拾い、聴かせてもらったことにまず感謝。そして、それを少ない練習時間で立派に仕上げて熱演で応えた大阪フィルにも拍手。

今日の席は、実はA列。なんと最前列!!だから全体の響きだとか出来だとかいうものを云々できる席ではなかったので、それは差し控えます。ただ、ファーストヴァイオリンのただなかに居るような位置で、長原幸太とともに大植さんの指揮で音楽を演奏しているかのような感覚でこの曲を経験させていただいたこと、そのことが得難い経験だったです。

思ったのは、この曲、思っていたよりもずっと薄い響きで、そして思っていたよりもずっとシンプルだということ。それは、これまでタコ交響曲を聴き続けてきての印象に共通するものだが、ファーストヴァイオリンの楽譜を目にしながら、それこそ自分で弾いているような状況での印象は、さらにそれを裏打ちするものだったですね。この曲、実はそれほどたいした曲ではないんですよ。実際の作品の出来にしても、また作曲家本人にとっても。

ただ、演奏会ピースとしては「よくできた」佳品であるわけで・・・・僕は、この大阪クラシック、来るたびに自分の青春時代、学生オケの夏合宿の匂いを嗅ぐことができることを無上の喜びとして感じているのだけれど、そういった匂いを存分に感じさせてくれるという意味でも、これほどぴったりな曲と演奏、これまでの中では、ブリテンのシンプル・シンフォニーを除けばなかったなあ、とも思いましたね。

「今日は3日目です。あと4日あります!!」と大植さんは叫んでおられましたが、ぐすたふくんは、これにて失礼。「みなさん、楽しんでください!!」そう、その通り。みなさん、楽しんでくださいね。


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